飲食店の内装デザインは経営にどう影響する? 開業を成功へと導く5つのポイント
2017-08-07

1、店の全体的なデザインイメージはどうやって決めるか?
店舗イメージを考える際には、「新しさ」「賑やかさ」「落ち着き」など、どのような雰囲気を重視するかをまず考えましょう。「雰囲気」というと抽象的ですが、客層や客単価から想定すると方向性が固まります。次に、どのようにしたら「来店動機」が高まるかを検討しましょう。「ここに行きたい」「また来たい」と思ってもらうための工夫としては、例えばお客様がSNSなどで写真を自慢できるようなフォトジェニックなデザインやシンボルを作るのもおすすめです。特にエントランスやカウンターなど、目に付きやすい所にデザインポイントを作るとお客様の印象にも残りやすいです。
2、顧客満足度を高めるためのレイアウトとは?
お客様の接客で優先すべきは、入店時の対応、お客様に呼ばれた場合にすぐ応じること、レジ周りでのお会計対応です。そのため、多くのスタッフがお客様を確認できるよう、入口や客席、レジを見通せるようなレイアウトが大切です。例えば、オープンキッチンにすると「客席視認性」を高める効果があります。また、スタッフが厨房とフロアを行き来する際に通る客席、トイレの近くにある客席などは、食事や歓談を邪魔しないようなテーブルの向きにするなど、お客様目線の工夫が必要です。
3、従業員が働きやすいレイアウトを心がける
厨房、フロアともにスタッフが作業しやすいレイアウトを心がけることが大切です。関連性のある作業はできるだけ同じ場所で行えるようにすると作業効率が高まり、料理を提供する時間を短くすることができます。厨房の場合は水回りや電源の位置を確認しながら、使い勝手がわかる現場のスタッフの意見を取り入れる・実際に打ち合わせに立ち会うなどコミュニケーションを密にすると良いでしょう。客席視認性が高く、作業導線に配慮した店舗レイアウトは、スタッフの人数を抑えることもできます。また、休憩スペース確保といったバックヤードの整備も「働きやすさ」に影響します。長く働いてくれるスタッフのためにもぜひ力を入れるべきポイントです。
4、経営効率を考えた客席数とレイアウト
客席数はフロアの広さが影響するのはもちろんですが、レイアウトによっても変わってきます。客層を考えて一組当たりの人数を想定し、客席数を決めます。週末かそれともウィークデイなのか、またランチかディナーかによっても一組あたりの人数は変わるため、満席率を高められるよう柔軟に対応できるテーブルセットにしましょう。また、飲食店を利用する人は心理として壁側、窓側の席を好むことが多いとされています。特に一人席や二人席はプライバシーを守りたい意識が強いので、位置に配慮しましょう。居心地の良い空間はリピーター確保に繋がります。
5、収益性の高い店舗づくり
また、忘れてはならないのは、維持管理や光熱費などのランニングコストです。たとえば、ガラス張りのデザインは店内を自然光で明るく照らすため良い場合もありますが、方角によっては店内が大変暑くなり、エアコンなど光熱費がかかります。強い日差しの対策にあらかじめ遮光用のインテリアをデザインとして取り入れるのも1つの方法です。いかがでしたか? 内装デザインは店内の雰囲気にこだわりながら、かつ機能性も求められます。もちろん店舗デザイナーはそれらを考慮しながらデザインをしてくれますが、経営者が知識を蓄えておくことも大切です。これから飲食店を出店される方は、ぜひ上記のようなポイントを参考にしながら、内装デザインについて検討してみてはいかがでしょうか。
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