飲食店におすすめのコバエ対策【小虫が飛ばない店にする方法】
2024年7月31日
夏になると飲食店オーナーを悩ませるのが「店内を飛び回る小さな虫」。飲食店は清潔感も重要ですから、虫が飛んでいるとお客様からのイメージに悪影響も……。特にコバエは駆除してもいつの間にか飛んでいることが多く、お困りの方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は「飲食店のコバエ対策」をテーマとして取り上げます。そもそもコバエが発生する原因は何なのか、コバエがわきやすい場所はどこなのか、といったことからコバエを予防する方法やコバエ捕獲用トラップの簡単な作り方まで解説します。ご参考にしていただければ幸いです。
そもそもコバエが発生する原因とは?
そもそも、飲食店でコバエが発生しやすいのはなぜなのでしょうか? まずはコバエの代表格であるショウジョウバエの性質から考えていきましょう。
- 一度に大量の卵を産み、かつ短期間で育つ
- 油や腐った食べ物、熟れた果実などのにおいが好き
- 体が小さいので室内に侵入しやすい
ショウジョウバエは1度の産卵で50〜150個もの卵を産むと言われています。産み落とされた卵は早くて1日で幼虫となり、そこから羽化するまでもわずか1週間ほど。成虫になればすぐに産卵をはじめるため、1回でも店内に卵が産みつけられたら大量発生してしまう可能性があるのです。
また、ショウジョウバエは油や廃棄された食べ物、熟した果実などのにおいが大好きで、においのもとに近寄り、卵を産みつけます。食品を取り扱っている飲食店は格好のターゲットなのです。そもそもコバエとは体長5mm以下のハエの総称ですから、体が小さいのも特徴。ちょっとした隙間や換気扇などからたちまち店内に侵入してしまいます。
コバエがわきやすい場所とは?
次に、コバエがわきやすい場所について見ていきましょう。飲食店でコバエに注意しなければならないのは、主に以下の場所です。
- 生ゴミを捨てているゴミ箱
- 厨房の排水口
- 観葉植物が置いてある場所
最も危険なのは、生ゴミを捨てているゴミ箱や食品が剥き出して置いてある厨房です。主なコバエは腐った食べ物が大好物なので、そのままにしておくと確実に卵を産みつけられてしまいます。また、食べ物のカスが溜まりやすい厨房の排水口や三角コーナー附近も気をつけなければなりません。
その他、盲点となりやすいのは観葉植物の周辺。観葉植物の根っこや、土の上に落ちた葉っぱなどが腐ると、キノコバエやチョウバエといったコバエが喜ぶ餌になってしまいます。花を挿している花瓶の水にも気をつけましょう。これら、コバエがわきやすいスポットをおさえ、こまめに掃除したり事前に対策を立てたりすることが大切です。
コバエの発生を予防する効果抜群の方法
コバエを防ぐためには、「コバエが発生しにくい環境を作る」ことが大切です。コバエの発生を予防する有効な方法としては、以下のようなものがあります。
- 生ごみを入れたゴミ袋の口をしっかり縛る
- 食べ残しはすぐに片付ける
- 空き缶・空き瓶は捨てる前に水洗いする
- 排水口やグリストラップの掃除をこまめに行う
- 観葉植物の枯れた部分はすぐに取り除く
- 網戸の隙間は見つけ次第塞ぐ
最も大切なのは、ゴミの速やかな処分とこまめな清掃です。エサとなる生ごみにコバエが近づけないよう、ゴミ箱の蓋はしっかり密封し、ゴミ袋の口はかためにしばっておきましょう。また、コバエは食べ残し・飲み残しのにおいにも敏感に反応します。プラスチック容器や空き缶・空き瓶は捨てる前に水洗いしてにおいを取り除いておきましょう。
コバエは網戸の小さな隙間からも侵入してくるため、小さな破れ目も放置せずすぐ補修することをおすすめします。コバエが苦手だと考えられているユーカリやヒノキ、ローズマリーなどのアロマオイルを侵入経路に振りかけておくのも有効な対策です。
コバエを捕獲する方法と簡単に作れるトラップ
最後に、コバエを捕獲する方法をご紹介。「コバエを見つけたらスプレー型の殺虫剤で処分すれば良いのでは?」という意見もありますが、飲食店の場合、スプレータイプの殺虫剤の使用は基本的に控えた方が良いでしょう。薬剤が食材や食器に付着してしまう危険性があり、殺虫剤特有のにおいが店内に広がるおそれもあります。
コバエの捕獲には以下の方法が有効です。
- コバエの通り道に置き型タイプの殺虫剤を置く
- めんつゆとお酢でトラップを作成する
置き型タイプの殺虫剤を仕掛けるのであれば、危険性も少なく、簡単にコバエを捕らえることができます。ポイントは、頻繁に殺虫剤をチェックすること。トラップにかかったハエがそのままになっていると不潔ですので、こまめに殺虫剤を取り替えて清潔に保つようにしましょう。
厨房などに湧きやすいショウジョウバエを捕獲するトラップは、めんつゆとお酢で簡単に作ることもできます。水とお酢、めんつゆを同量ずつ入れたものに中性洗剤を垂らして置いておくと良いでしょう。においにつられたショウジョウバエが簡単にかかります。こちらも、トラップをこまめに交換することが大切です。
置き型タイプの殺虫剤やめんつゆトラップでも効果がない場合、汚れた水回りで繁殖をするチョウバエが原因かもしれません。床や排水溝の割れ目など思わぬ隙間に潜んでいることも……発生源を突き止めるのが難しければ、専門業者に相談するのもおすすめです。コバエをしっかりと対策して、より清潔で居心地の良いお店作りを目指しましょう。
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