飲食店にテレビを設置するメリット・デメリットとは？【著作権問題を解説！】

「若者のテレビ離れが進んでいる」と言われてずいぶん経ちますが、それでもテレビのニーズはまだまだ高いもの。オリンピックやワールドカップといった国際的なスポーツイベントが開催されるタイミングともなれば、テレビの需要は更に高まります。そんな事情もあり、店舗にテレビを設置すべきか否かでお悩みの飲食店オーナーも多いのではないでしょうか？

そこで、今回は「飲食店にテレビを設置するメリット・デメリット」をテーマとして取り上げます。テレビがあることでの利点・欠点と合わせ、店内で映像を流す際に注意したい著作権問題についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

飲食店にテレビを設置する4つのメリット

はじめに、飲食店にテレビを設置するメリットを考えていきましょう。飲食店がフロアにテレビを設置する利点には、次のようなものがあります。

• 退屈せずお客様にお待ちいただける
• 一人で来店するお客様に楽しく食事の時間を過ごしていただける
• 雑談の話題提供になる
• 不快な音をごまかせる

ランチタイムやディナータイムなど大勢のお客様が一斉に来店するタイミングだと、どうしても料理の提供まで時間がかかります。その際、テレビがあればお客様に退屈せずお待ちいただけます。

また、一人で食事をすると会話のない寂しさを感じてしまいがちですが、テレビがあれば気を紛らわせることができるため、楽しく食事の時間を過ごしていただけます。二人以上のグループで来店するお客様にとっても、テレビは格好の話題提供ツールになるでしょう。

そして飲食店の場合は、調理音やスタッフ同士の会話など「お客様にとって関係のない音」であふれていることがほとんどです。テレビがあればそのような音を上手にごまかすことができるでしょう。

飲食店にテレビを設置する3つのデメリット

残念ながら、飲食店にテレビを設置することにはマイナスの側面もあります。飲食店がフロアにテレビを設置するデメリットは、次のようなものです。

• 回転率が悪くなる可能性がある
• お店の雰囲気を損ねる場合がある
• NHKの受信料について考えなければならない

テレビがあると、番組を楽しみすぎてついつい長居してしまうお客様が増える可能性があります。「次のシーンまで見たら」「この試合が見終わったら」と考え、気づいたら何時間も……というケースも少なくありません。時間帯や状況にもよりますが、回転率が悪くなる可能性が高いと言って良いでしょう。

また、テレビがついているとカジュアルな雰囲気になりすぎる懸念もあります。バラエティ番組の笑い声や、スポーツキャスターの絶叫中継などを騒音だと感じるお客様も少なくありません。

そして、賃貸契約を結んで店舗運営をしている一般的なお店の場合、NHKの受信料が発生することもコスト面で無視できないと言えるでしょう。（住居の一角を店舗として利用している飲食店の場合は、住居分の受信料のみで良い場合もあります）

パブリックビューイングには注意！店内にテレビを設置する際気をつけるべきこと

続いて、飲食店の店内にテレビを設置する場合に気をつけるべきポイントについて見ていきましょう。店内でテレビ番組を流す場合、問題となるのが「著作権」です。知らずに法律を犯してしまわないよう、次の点に注意しましょう。

• 許可なくパブリックビューイングを行わない
• 録画したテレビ番組を流さない
• 私的利用を目的としたDVDなどを流さない

スポーツ番組などを大画面で観戦しながら皆で盛り上がる「パブリックビューイング」。スポーツバーなどで実際に体験したことのある方も多いのではないでしょうか？

しかし、大型ディスプレイを活用したり、特定のイベントのパブリックビューイング自体を集客に利用したりするには放送事業者や権利元から許可を得る必要があります。無許可でのパブリックビューイング実施は著作権侵害にあたるので気をつけましょう。

また、録画したテレビ番組を店内で上映するのも著作権違反です。録画したものは、あくまで個人的な利用に留めましょう。

映画やアニメーションのDVDをはじめ、動画配信サービスなどを流す際も同様です。一般的な映像メディアや動画配信サービスはあくまで個人での利用を想定したもの。どうしても店内で流したい場合は、業務用DVDなど商用利用が許可されているものを使うようにしてください。

飲食店ではぜひ「壁掛けテレビ」の活用を

最後に、飲食店におすすめのテレビについて紹介します。店舗に設置する際、人気なのが「壁掛けテレビ」。絵画のように薄く、そのまま壁にかけて使えます。テレビ台が不要なので最小限のスペースで済み、客席を潰す心配がありません。

また、客席フロアが広い場合でも壁さえあれば設置可能なので、複数のテレビを容易に準備できます。店舗に合わせて必要な大きさや台数を考えましょう。

テレビを効率的に活用する店舗デザイン、音の問題などについて不安がある場合は、専門の業者に相談することをおすすめします。

店前通行量の測定や集客に効果のあるファサード・デザインについては専門家の協力を仰ぐこともおすすめします。不安なことがあったり悩んだりしたら、ぜひ専門の業者に相談してみてくださいね。

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