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先輩たちの失敗例に学ぶ! 飲食店の内装づくり、大切なポイントは?

Photo by iStock.com/luckyraccoon
飲食店を開店する際、内装の設計段階において考えたほうが良いことは山ほどあります。ただ、ほかにも様々な準備に追われるなか、すべてのことに考えを及ばせるのは至難の技です。そこでここでは、内装の設計・施工において実際によく起こる失敗をジャンルごとにご紹介。内装づくりの参考にしてみてください。

-家具編-

■テーブル・椅子の高さが合わない
インテリアに合うテーブルや椅子を選ぶのは楽しいものですが、「これだ!」と思ったテーブルと椅子が、見た目は合うけど座るとしっくりしないということがあります。その原因の多くは、高さにあります。椅子の座面からテーブルの天板までの差は、28センチから30センチが理想。それより短いと足を組んだりしづらく、逆に長い場合は食事がしにくいので要注意です。また、海外製の椅子は座面が高く、作り付けのカウンターなどに合わないこともしばしばあります。

■テーブル間が狭すぎ、すり抜け時に危険
隣のテーブルとの距離は、どの程度取るのが理想でしょう? カジュアルな居酒屋などでは狭めに取ることもあると思いますが、「お客様の大きめのバッグが、隣のテーブルのグラスにぶつかった」といった話もよく聞きます。そうでなくても、テーブルのすぐ横を他人が通るのは、気持ちの良いものではありません。余裕を持ったテーブル配置を心がけましょう。

■人通りが激しい、トイレの間近、など落ち着かない席がある
設計図上では完璧なレイアウトに見えても、実際に人が座ってみると、落ち着かない席というのが出てきます。キッチン間近で人が良く通る、トイレの近くで絶えず水の流れる音がする、などがその例です。実際のシーンを良く想像し、レイアウトを決めたいものですね。

■ハンガーラックの置き場がなかった
冬場になれば、着るものも増えるのが当たり前。しかし、そのときにならないと必要性を忘れる最たるものが「ハンガーラック」ではないでしょうか。意外と場所を取るハンガーラック、しかも埃が立つのであまり客席の近くに置くのは好ましくありません。暖房や扇風機の置き場も合わせ、オールシーズンに対応できる家具配置を考えておきたいものです。

Photo by iStock.com/rilueda

-空調・空気の流れ編-

■入り口付近が寒い
夏場はまったく気がつかないが、冬になってみたらとても寒い席がある……、これもよくある話です。入り口の扉を開けた時、入ってきた空気がどこに逃げるのかをシミュレートしてみましょう。特に地下店舗だと、ドアを開けるたびに多くの冷気が吹き込み底冷えしますので、要注意です。

■エアコンが壁に跳ね返ってくる
エアコンの吹き出し口がゲストに直接当たらないように配慮するのは必須ですが、意外な盲点となるのが壁の存在です。エアコンの吹き出し口が壁に近い場合、冷気が壁を伝って跳ね返ってきます。そうすると、他の席は快適でも「ここだけ寒い!」というクレームが発生します。特に女性は冷え性の方が多いので、女性のゲストが多い店は気を付けましょう。

■厨房にエアコンがなく、灼熱の厨房に
厨房内のエアコンは、馬力の大きな業務用でないと効き目がありません。しかし、小さな店では厨房内にエアコンがない場合もあるでしょう。その場合、風の流れがないと、厨房内は灼熱地獄になってしまいます。常に40°ほどの室温で仕事をさせては、スタッフの体力も奪われ、士気も落ちるはず。客席からの冷気の流れを計算しつつ、サーキュレーターなどで厨房内にも空気が流れるようにしたいものです。

Photo by iStock.com/structuresxx

-照明編-

■席配置を変えたら暗い席ができた
飲食店ではメインの吊り下げ照明であるペンダントライトのほか、スポットライトも使用されます。その際、ライトを天井に取り付けるために「ライティングレール」がよく使われます。しかし、テーブル配置を変えた際にスポットライトが当たりづらくなり、暗めのテーブルが出てきてしまうことがあります。後からレールを追加することも可能ですが、最初から、ある程度のテーブル配置パターンを想定の上、レールを設置しておくと良いでしょう。

■カウンターに座ると厨房内のライトがまぶしい
雰囲気重視の客席部分と違い、厨房内は安全確保のため、蛍光灯や明るいビーム球などが使われます。しかし、問題となるのが、その境目にあるカウンター。実際にその高さに座ってみたら、蛍光灯が眩しくて気になるといったケースが見られます。これに限らず照明の問題は、各席に座ってみないとわからないことが数多くあります。事前のチェックが必須です。

■LEDでは雰囲気が出ない、調光もきかない
電気代が安く、夏場も暑くならないためエコなLED電球。しかし、飲食店での使用については否定的な意見もみられます。LED照明の下で料理をテーブルに置いてみると、何か温かみがなくよそよそしい感じがすることがあります。また、調光対応のLED電球が増えましたが、白熱球のようなスムーズな調光ではなく、過度に暗かったり明るかったり、時にはちらついてしまうことも。壁当てなど間接照明はLED、テーブル上は白熱球といった使い分けをしている店舗が、最近は多いようです。

いかがだったでしょうか。設計段階から現実味を持った想定をして、オープン後の「しまった!」をなくしていきたいものですね。

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