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古民家を改装してノスタルジックな飲食店に。リノベーションのポイントは?

古民家を改装した埼玉県熊谷市の人気店『酒蔵はっかい』
古い建物を大きく改修し、新たな命を吹き込むリノベーション。人口減少に伴い、特に地方は多くの空き家があることが問題となっています。今、飲食業界ではそうした古民家をリノベーションして独立・開業する人が増えているようです。

古民家と聞くと古臭く、機能性に乏しいイメージがある人も多いはず。しかし、リノベーションは手を加えることで新築と同レベルの機能性を手に入れることはもちろん、新築やリフォームにはない空気感が漂う独自性ある空間に仕上げることができます。

そしてこの波は、空き家が多い地方だけにとどまりません。都内でも7軒の古民家をリノベーションした飲食店『ほぼ新宿のれん街』が昨年春にオープン。連日、多くの客で賑わっているようです。そこでここでは、首都圏・地方ともに注目を浴びる古民家を使った店づくりについて、改装のポイントを紹介します。

Photo by iStock.com/Jui-Chi Chan

新築にはない、古民家の良さを存分に引き出すポイント

■歴史を刻んだ柱や梁をインテリアに
古民家をリノベーションする際は、壁を取り払って空間を広げたり、天井を吹き抜けにしたりと大規模な改修を行う場合が多いです。圧迫感のない開放的な空間は、それだけで感動を呼びますが、壁や天井を取り払うと本来隠れていた柱や梁が表に出てしまいます。それらを完全に撤去することももちろん可能ですが、なかには建物の構造上、完全になくしてしまうと危険なものも。

広々した空間に残ってしまった柱や梁は、一見、邪魔に感じてしまうかもしれません。しかしこれこそが、古民家ならではの味わいの一つ。何十年と月日を重ねた木は、新しいものにはない色味に仕上がっています。また木が持つ質感からは、温もりある雰囲気を感じることも。インテリアの一部として、わざと残すことも多いようです。

■古臭いと思ったあのアイテムをおしゃれに演出
古民家の魅力の一つが、まるで田舎に帰ってきたかのような、ほっとする懐かしい空間です。もともと住居用としていた物件も多いので、畳の部屋や、擦りガラス、ふすま、縁側、土間などがそのまま残っていることも。取り壊してモダンなトビラを付けたり、フローリングに改修してナチュラルなテイストに仕上げるのも素敵ですが、よりレトロな雰囲気を残したいのであれば、それらを生かしながら改装するのがおすすめです。昔のままではなく、例えばふすまや障子をビビッドな柄に張り替えたり、縁側をカウンターにしてみたり……。古民家ならではのノスタルジックな雰囲気が、より一層深まります。

■インテリアもあえてシャビー感を出して
古民家カフェの魅力であるノスタルジックな雰囲気をさらに演出するなら、インテリアにもこだわりましょう。たとえば飾り棚などは改装時に廃材となった木を使ったり、あえて錆がある鉄を使ってみたりして、シャビー感を出してみては。また古い柱時計やアンティークのテーブル、イスを使用するなど、古道具を利用することも多くあります。日本の古民家だからと“和”にこだわるのではなく、海外の古いインテリアを使って和洋を融合したモダンな雰囲気に仕上げるのも素敵です。

若い女性を中心に人気の古民家を利用した店舗。一方、店づくりにおいては、衛生面や耐震、防寒などが問題になりやすいことも事実。建物や業態ごとに、解決すべき問題はことなります。専門家と相談しながら、古民家ならではの雰囲気を存分に引き出し、魅力的な店づくりを目指しましょう。

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