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“光”を味方につけて繁盛店に! おいしく見せて雰囲気アップの照明術

Photo by iStock.com/luckyraccoon
店の居心地も左右する店舗の照明プランは、時として料理をより美味しく見せてくれる役割も果たします。来店客が食事の写真をインスタグラムなどのSNSに投稿するようになった今、店の居心地、料理の美味しさ、さらにはSNS上での集客にも影響する照明プランは店舗設計の“要”といえます。

そこでここでは、バーやカフェ、居酒屋など店の形態や目指すイメージに合わせた店舗づくりをする上で、知っておきたい照明術を考える際のポイントや、知っておきたい法律などを紹介します。

場所に合わせて「色温度」「照度」を変えよう

飲食店の照明プランを考える際に、気にしておきたいのが「明るさ(照度)」と「色温度」です。色温度は、K(ケルビン)という単位で表されます。白熱電球やろうそくの光、夕日などの色温度は2000〜3000K程度。日中の明るい太陽光は5000Kです。

色温度が高い照明プランは、清潔感が感じられ、集中力が高まる空間作りに向いています。一方、色温度が低い照明プランは、人をリラックスさせるため飲食店に最適。2000〜3000K程度の温かみのある色は、料理を美味しそうに見せてくれます。

調理場やレジなど、スタッフが集中して仕事をすることが求められる場所は、色温度を高めに、お客様にリラックスして過ごしてもらいたい客席は色温度を低めに。場所ごとに色温度を変えてみるといいでしょう。

次に光の明るさ(照度)ですが、レストランやカフェなどゆったりと食事をしてもらいたいお店なら、客席は500lux程度がおすすめ。バーはもう少し暗めの300lux程度にするとより雰囲気がある店づくりができるでしょう。逆に、ファミリー層が多いファミリーレストランのようなお店なら、少し明るめの700lux程度がベターです。

目的別! オススメ照明プラン

それでは具体的に、どんな店づくりがしたいのか、目的に合わせてオススメの照明プランを考えてみましょう。

例えばランチ営業など「ワイワイと会話が弾む賑わい感」のある空間にしたいなら、明るく色温度が高い照明プランで演出を。ゆったりと食事を楽しんでもらいたい「高級感ある店舗づくり」なら、間接照明を使うと効果的です。色温度を低くし、眩しさを感じさせない空間はムードたっぷりになります。キャンドルライトなどを活用してもいいでしょう。バーであれば、カクテルの色味を鮮やかに演出するダウンライトをカウンター席に取り入れるのも一つの手です。

また、インスタグラムなどで映える写真を客に撮影してもらいたいなら、日中であれば自然光たっぷりの明るい光プランにすると、ナチュラルで料理が美味しそうな写真が撮れます。もしも、ランチ営業もディナー営業もするお店なら、時間帯に合わせてお店の雰囲気を変えられるよう、「調光機能」がついた照明設計を導入するのがおすすめです。

ちなみに、電気代の安さだけを考えてLEDライトを導入すると、温かみが欠け、くつろぎ感が作れない……など、照明プランを誤ると、お店の雰囲気づくりにも大きく影響を与えてしまいます。料理でいえば、光はいわば店のテイストを左右するスパイスや調味料のようなもの。しっかりと照明プランにこだわって、素敵なお店を目指しましょう。

明るさを決める際には風俗営業法もチェック!

Photo by iStock.com/Darkkong
光を味方につけた店づくりをする上で、知っておきたいのが「明るさ」に関する法律です。

飲食店だけでなく、スーパーやドラッグストア、美容室など商業施設の明るさは、JIS(日本工業規格)により基準が設けられています。明るさ(照度)を測る単位は「lux(ルクス)」です。飲食店なら、廊下や階段は200lux以下。客席などは300〜700lux程度が基準です。同じ店内でも、場所によって照度基準が異なるのです。

特に飲食店の照明プランを考える上で、一番注意しておきたいのが「風営法」。風営法では客席が10luxを下回る照度の場合、「風俗営業店」の分類になってしまいます。10luxとは、映画館の上映前後程度の明るさです。もしも10lux以下の客席照度だった場合、午前零〜6時の間に酒類を提供する店舗は、新設する際に許可申請が必要な上、営業時間や地域の制限も受ける可能性がありますので注意しましょう。

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