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集客力が魅力のショッピングセンターへの飲食店出店。路面店との違いやそのメリットは

Photo by iStock.com/bruev
すでに飲食店舗を持っている経営者で、ショッピングセンター(以下:SC)への出店を考えたことのある方は多いのではないでしょうか。今やデパートをはるかにしのぐSCの集客力は、たとえ悪天候でも強く、さらに男女を問わず幅広い世代が集まる場所であるため、とても魅力的です。一方SCへの出店は、スケジュールや店舗デザイン、メニュー構成など路面店とは異なる部分が数多く、さらに施設側による規制が多いのも事実。そこでSC出店の特徴、そのメリットやデメリットを多角的に解説します。

SCの種類、出店のメリット・デメリット

日本における大型の商業施設には、いくつかの種類がありますが、SCと並ぶものとなると、思い浮かべるのは百貨店です。では、百貨店とSCの大きな違いは何でしょうか。

それは、百貨店が大きな一つの店舗であるのに対し、SCはデベロッパーがそろえた一つひとつの店舗の集合体ということです。またSCには、必ず駐車場を備えることが義務付けられています。そのため、公共交通機関はもちろん、車で来店する客も多くいます。

■SC出店のメリット
SCへの出店を考えるとき、一番魅力的と捉えられるのは、何をおいても集客力です。路面店だと悪天候で客足が落ちるものですが、SCでは雨を避けて買い物やレジャーが楽しめるため、比較的雨に強いといえます。週末を中心に、子ども連れのファミリー客に非常に強いのも特徴です。

また集客のための宣伝を、施設自身が熱心に行うのも大きな利点となります。莫大な費用のかかるTVCMやタイアップなども、SCのデベロッパーにお任せできてしまうのです。一度出店すれば、幅広い客層への認知度も一気にアップします。

■SC出店のデメリット
では反対に、路面店とは異なるデメリットはどのようなことでしょうか。まず、家賃が高額であることが挙げられます。固定家賃の場合と売り上げに応じた家賃の場合がありますが、路面店と比べ、高いと感じられることが多いでしょう。

さらに、営業時間や営業日をSCに合わせなければなりません(例外的に、カフェ業態などは朝早くから営業できる場合もあります)。特にこの人手不足の現況を考えると、定休日が基本的にないSCに合わせ毎日運営ができるのか、慎重な検討が必要です。

また施設の特性上、お酒が出にくい、子ども連れ客が多く店内は騒がしくなるなど、路面店とはまた違った問題が出てくることを理解しておきたいものです。

Photo by iStock.com/timchen

SCに出店する際、注意したいこと

では実際にSCに出店する際に、気を付けておきたいことを詳しく見ていきましょう。

■早期の会社資料提出(決算書類含む)
SCに出店を計画する際、会社資料や決算資料などを提出し審査を受けなければなりません。これは、業績悪化に伴う急な閉店などの可能性がないかを判断する意味合いもあります。ちなみに出店の契約期間は5年が多く、その間も業績の報告などが細かく義務付けられています。

■店舗デザインの制約
SC内では全体的な統一感が優先され、各店舗の内装デザインに制約がかけられます。照明の照度や種類、ファサードの間口の大きさ、看板のデザインなど、周りとの折り合いをつけていく必要があります。

■工事業者の指定、工事内容の制約
SC内での工事は特殊であるため、内装工事のできる業者が限られます。さらに先方指定の業者であることが多いため、工事代金も多少高く見積もっておいたほうが無難です。また防火などの観点から、内装に使う素材についても制約があることがあります。

■顧客層に合わせたメニューの選定
路面店ではお酒が多く出る業態でも、SC内では車での来場が多いため、あまりお酒やおつまみが出ないことが多くあります。そもそもゲストの目的は、飲食ではなく「買い物」であるということを強く認識し、ゲストが使いやすいメニュー構成が必要でしょう。

また、子ども連れの客に合わせ、子ども用のメニューやドリンクバー、アレルギーに対応したメニュー、ランチとディナーの間のカフェタイム用メニューを作るなど、検討しなければいけないことは数多くあります。

いかがだったでしょうか。路面店とは全く異なるSC、出店までの道のりは起伏がありそうですが、一度出店し良い業績を出せれば、次の出店につながることも。出店を考えたい経営者は、デベロッパーや不動産会社に声をかけ、定期的に情報提供をしてもらいましょう。

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