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住宅立地の飲食店はファミリー層を狙え。子ども連れが喜ぶ仕掛けや出店時の注意点は?

Photo by iStock.com/yuhirao
住宅が密集し、ファミリーが多く住んでいる立地を「住宅立地」といいます。飲食店が出店する場合、駅前などの立地と比べて家賃が安く、さらにはロードサイドなどの立地と比べて周辺の住人らを集客しやすいのが特徴です。今回は、そんな住宅立地だからこそ考えたい店づくりや注意点をまとめました。

住宅立地に出店する場合、狙うべきメインターゲットはファミリー層

住宅立地の場合、店舗のターゲットとして考えたいのが、近隣に多く住むファミリー層です。とはいえ近隣の住民は、その住宅地の性質によっても考えるポイントが変わってきます。大きくは2つに分かれますが、それぞれの特徴をみてみましょう。

■新興住宅地
新築の分譲住宅やマンションがどんどん建っている「新興住宅地」。出店地として選ぶ際のポイントは、都心でご飯を食べてから帰る人が少ない都心部から1時間くらい離れた場所であること。しかし住民に1人暮らしや夫婦だけの世帯が多いようであれば、弁当店やデリショップ、ちょっとおしゃれな居酒屋やビストロなどの業態が適しています。

■成熟住宅地
昔は新興住宅地だったが新しい住宅が建つ場所がなくなり成熟した町を「成熟住宅地」といいます。世帯主に40~50代が多いのが特徴ですが、これより老齢化している町もあるので、年齢別の人口統計で住んでいる人の年齢をチェックしておきましょう。もしお年寄りが多い場合、宅配や和食店などの業態がおすすめです。

家族連れが行きたくなる店づくりとは

では、小さな子どもがいるファミリー層をターゲットにする場合、どんなお店が喜ばれるのでしょうか。項目ごとに、詳しく解説します。

■内装やインテリア
新興住宅地の場合、若い夫婦が多く子どもも小さい家庭であるケースが多いものです。そのため、子どもがハイハイしたり泣いたりしてもよく、寝かしつけなどもできるような個室を用意するのがおすすめ。スペース的に個室は難しいとしても、仕切りやロールカーテンなどで分かれた半個室でも寛ぐことができるでしょう。子ども連れの場合、ほかにベビーチェアや子ども用食器などの用意も必要です。

■メニュー
赤ちゃんが食べられるものや子どもが好きなものを、メニューに用意しておくことが重要です。子ども連れの予約を電話などで受けたときには、子どもの年齢や、アレルギーの有無、食べ物の好き嫌いなどを聞いておき、当日はそれらの情報を基に、キッズプレートを提供すると良いでしょう。

■サービス
店舗のスペースに余裕があれば、食事が終わり退屈になった子どもが自由に遊べる「キッズスペース」を作ると良いでしょう。親が安心して食事や会話を楽しめるようになれば、ママさんグループなどの定期的な来店も期待できます。
また、帰りがけに、ちょっとしたお菓子やおもちゃのお土産をあげるのもおすすめです。きっと子どもは、その店を訪れるのが楽しみになるはずです。

住宅立地だからこその、こんな注意点も

Photo by iStock.com/Kumuaka

住宅立地への出店は、その性質上、注意しないといけない点もあります。出店の際は十分気を付けましょう。

■用地制限
「第1種低層住宅専用地域」は、一戸建てを中心とする住宅地とされているため、閑静な住宅地が多くありますが、規制に関しては12種ある用途地域の中で最も厳しい地域となっています。公共性の高いコンビニや銀行の支店、給食センターなどを除く店舗は、原則出店ができません。

■騒音、営業時間
周囲に住宅が多いことから、ほかの立地に対して騒音への苦情が出やすいです。また、小さい子どもやお年寄りなどは早く就寝する場合が多いので、夜の営業時間も制限する必要があります。住宅立地は周囲に住む住民が一番のお客さまとなりうるものなので、嫌な店だという心象を与えないよう気遣いを忘れないことが重要です。

■ゴミ、臭い
ゴミ捨て場を周囲の住宅と共有で使う場合も多くなるので、分別をしっかりすることはもちろん、出す時間帯もできれば周囲と合わせるようにしたいもの。飲食店の場合、ゴミ収集日の前夜、店を閉めるときに捨てることになりがちですが、朝方動物などに荒らされないようネットを被せる、臭いの出る生ゴミなどは二重に袋に入れて捨てる、などの配慮が必要です。

いろいろ考慮すべき点はありますが、周囲に住んでいる人の目に留まりやすく、気に入ってもらえればリピーターもできやすい住宅立地。家族連れをターゲットにした店舗を考えている場合は、ぜひ立地候補として考えてみてはいかがでしょうか。

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