ベーカリーカフェを開業するにはいくらかかる? 厨房設備の費用を解説
2018-04-23

開業の流れをチェック。資金はどれくらい必要?
■開業までの流れ開業するためにはまず、物件を決める必要があります。好みの物件を見つけたら、不動産会社に申し込みをしましょう。物件オーナーの審査が通ったら仮契約を結び、店舗保証金の一部を支払うことが一般的です。ちなみにこの保証金については、基本的に開業費用として融資を受けることができないため注意しましょう。
■融資審査に必要な書類
銀行や公庫から融資を受ける場合、申し込みの段階で以下のような書類が必要です。
・事業計画書
・物件の契約書
・融資を受ける予定の設備投資に関する見積書(外装・内装・家具・厨房・食器等)
契約が進み始めた段階で業者を選定し、仮でもよいので見積を出してもらうようにしましょう。事前に内装や設備にどの程度の費用をかけられそうか、あらかじめ予算を設定しておくことが大切です。
ちなみに、金融機関からの融資は運転資金より設備資金のほうが下りやすいため、手持ちの資金は運転資金として保管しておくことをお勧めします。
厨房機器の選択肢とそれぞれの費用
■物件、厨房の大きさと機器費用ベーカリー出店時にかかる機器設備費用は、内装工事費を除き400〜800万円程度といわれています。ただし、これはオーブンなどメインアイテムを新品機器でそろえた場合であるため、中古などを利用する場合には更に安く抑えることが可能です。
それに加え、カフェ機能をどの程度準備するかを考え、プラスでいくらかかるのかを予測します。たとえば席数が10〜15席であれば、エスプレッソ・マシンや業務用コンロなどは必要としないこともあります。冷蔵庫や冷凍庫も小さいもので問題ないでしょう。
席が20席を超えるのであれば、設備やメニューも充実させる必要がある可能性があります。コーヒーだけでなくカフェラテなどのドリンクメニューを増やしたり、サラダやスープなどのサイドメニューも準備できると安心です。実際に開業しているベーカリーカフェの中には、パン以外にも本格的な料理を出している店舗が多くあります。
厨房も細かな設備の充実を図るなどしてしっかりと作り込む場合、さらに少なくとも200万程度の出費が必要になるでしょう。設備費用にプラスして、日常的にかかる人件費を払う必要も出てきます。予算によって本当にベーカリーカフェにするのか、1~2人で営業できるベーカリーにするのかを選ぶとよいでしょう。
また、業務用厨房機器を使う場合、設置するための水道工事や電気工事、ガス工事も発生するため、更にいくらかの費用が掛かります。
■機器のグレードと厨房の注意点
機器のグレードやサイズは、ベーカリースペースでどのくらいパンを販売できるのかを試算してから選定しましょう。肝心なパンの生産能力が追いつかないと、せっかくのカフェスペースも生かすことができません。
また、パン以外の料理を充実させる場合、厨房のレイアウトには注意が必要です。多くの店舗では、ベーカリーと料理の仕込み場を別に設置しています。粉物に湿気は大敵であり、ほかの調理と一緒にはできないからです。通常の飲食店の厨房では、パンの本格的な仕込みは難しいでしょう。ベーカリーのほかに料理を作るかどうかをふまえたレイアウト、機器選定が必要となります。

費用を安く抑えるコツ、中古やリースのメリット・デメリット
■新品購入以外の選択肢昨今では開業後すぐに閉店する飲食店も数多いため、厨房機器の中古市場が活性化しています。しかしながら、製造から5年以上経った厨房機器は故障も多く、保証はあっても半年程度の期間であることがほとんどです。
中古以外に新品の厨房機器を手に入れる方法として、リースが挙げられます。リースとは、期間を決めて厨房機器メーカーなどから機器をレンタルできるサービスのことです。リース期間中は、専門のメンテナンス担当が定期的に掃除や点検をしてくれます。
費用は月々定額で支払い、希望の期間で契約を組むことができます。支払い総額は一括購入のほうが安価にすませることができますが、初期費用を抑えるための一手として、また急に必要な機器が出た時などに有用といえるでしょう。
■中古で安心に機器を揃えるコツ
中古の厨房機器専門店などにいくと、専門のコンシェルジュが店舗自体の計画から機器の選定まですべてアシストしてくれる場合があります。この場合は保証も長くつけてくれることがあり、取り付け工事などのフォローも充実しています。
また、あまり知られていませんが、中古で買った厨房機器でも保守契約を結ぶことができる場合があります。故障が心配される中古機器でも、保守契約があれば安心です。大手厨房機器メーカーでは保守契約の対応をしてくれる場合があるため、相談してみましょう。
ベーカリーカフェは、一般的な飲食店とは少し違った専門的な厨房設備や機器が必要になりますが、あらかじめ理解し、準備を進めれば開業も難しくありません。予算と照らし合わせつつ、理想のベーカリーカフェを開業してみてはいかがでしょうか。
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