DIYで飲食店の内装を作ろう。メリットや注意点、成功させるためのポイントを解説
2018年5月31日

DIYで飲食店の内装づくりをするメリット
■コストを抑えられる内装を全て外注すると、どうしてもコストが高くついてしまいます。初期費用はあまりかけたくない一方、こだわればこだわるほど費用がかさんでしまうことも。しかしDIYをすれば、かかるお金は材料費のみ。浮いた資金で質の高い調理器具を揃えたり、食材の品質を上げたりと、別の準備資金に充てることができます。
■思い通りのデザインにできる
外注する場合、決められた選択肢から選ぶしかなかったり、細かなニュアンスが伝えきれなかったりすることがあります。DIYで内装を整えれば、自分の思い通りに作ることができ、齟齬がありません。またホームセンターなどへ行くと、塗料のサンプルなどが並べられています。実際にどんな雰囲気になるのかを目で確かめながら選べるので、理想と完成後のギャップも少なく作ることができるでしょう。
DIYするときに知っておきたい注意点
DIYにはさまざまなメリットや魅力がありますが、いくつか注意点があります。思わぬ失敗をしないよう、念頭に入れておきましょう。■インフラ周辺はプロに外注を
「ここだけはプロに頼むべき」というポイントが3つあります。それが、電気、水道、ガス周りです。インフラは知識や経験のない素人が手を加えると、漏水やガス漏れといった重大なトラブルを引き起こす可能性が高くなってしまいます。開店早々に無用な問題を抱えないよう、必ず外注しましょう。
■コストと時間のかけ方に気をつける
プロに依頼すれば事前にスケジュールを組み、期日までに仕上げてくれます。しかし自分で行う場合、思ったように作業が進まないこともあるでしょう。オープン予定日にきちんと間に合うよう、余裕を持った時間の取り方が必要です。万が一スケジュールが危ぶまれる場合は、途中からでも外注を考えてみましょう。
また、DIYは費用が抑えられるメリットがありますが、やり方によってはむしろ高コストになってしまう可能性も。使用する塗料や木材などこだわりが強すぎると、「結局、外注したほうが安かった」ということになりかねません。事前にネットなどを利用して、それぞれの材料の相場を調べておくと良いでしょう。
ホームセンターなどへ足を運び、スタッフに相談するのもおすすめです。近いテイストで、より安い材料を提案してくれることもあります。

DIYを成功させるためのポイント
では実際にテイクアウト店を作る際には、どのような工夫が必要なのでしょうか。実際の店作りについてご紹介します。■人通りの多い場所の路面店が望ましい
店舗内装のDIYを成功させるには、ポイントを押さえながら慎重に進める必要があります。思い通りのデザインにできるよう、しっかりと準備をして始めましょう。
■全体のイメージを決める
まずは全体のテーマを決めましょう。木のぬくもりを感じるナチュラルテイストや高級感のあるリッチな雰囲気など、「どんなお店だと思われたいか」を軸に設定すると、イメージがはっきりします。
テーマが決まったら、具体的にどのようにDIYするかを考えます。特にプロに頼む部分とDIYする部分は、明確にしておきましょう。見切り発車してしまうと、最初に決めたテーマからずれてしまったり、終わりが見えなくなったりしてしまい、時間やコストがかかってしまいます。
■あらかじめ必要な道具を揃えておく
DIYをするときは、先に必要な道具を揃えましょう。実際に作業を始めてから足りないものが出てくると、効率的に進められません。基本的には、スケール、ノコギリ、ビス、ドライバー、やすり、水平器、ハンマー、ボンドなどが必要になります。最近では器具のレンタルサービスもあるので、利用してみるのもおすすめです。
■壁や天井は「貼る」か「塗る」作業で行う
壁や天井へのDIYは大きく分けて「貼る」か「塗る」かに分かれます。貼る場合、お手軽なのはシール壁紙を使うことでしょう。壁紙自体がシールになっており、好みの柄のものをペタッと貼るだけで簡単に出来上がります。
塗る場合は、ペンキや塗料を使うのが一般的です。ポイントは2回塗りすること。壁全体を一度にきれいに塗り上げるのはかなりのスキルが必要ですし、思ったような色味が出にくいことがあるためです。また、ハケだけでなくローラーを準備すると作業が早く済みます。
天井にはシール壁紙を利用するのが良いですが、天井へのDIYは二人以上で行いましょう。壁紙を貼る人と抑える人がいないと、重力に負けてしわになってしまうからです。
■床はフローリングかタイルを選ぶ
床はフローリングやタイルを選ぶのがおすすめ。カーペットは掃除がしにくいなどのデメリットがあるため、控えたほうがよいでしょう。飲食店では清潔感が重要です。見た目やコストはもちろんですが、掃除がしやすいかどうかも内装の基準として考えておきましょう。
■家具は既製品の見本を探して真似る
棚やドア、テーブルなどを自分で作ることもできますが、壁や天井に比べて難易度が高いです。これらを作るときは自分の理想に近い既製品を探し、大まかな部分を真似しながら作業を進めると、失敗が少なくなります。
DIYは手間や時間がかかりますが、その分自分で塗った壁、しつらえたテーブルなど、目に入るもの全てにこだわりを感じられる店づくりができます。注意点をしっかりと抑え、挑戦してみてはいかがでしょうか。
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