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飲食店の入り口、ファサードづくりのコツを紹介。外観から好かれる店になるには?

Photo by iStock.com/Starcevic
初対面の方と会う時、人は知らない間に相手の見た目を気にしているもの。最初に好感触な印象を与えれば、相手との距離がグッと縮まることもあります。そしてそれは、お店選びでも同じことがいえるのではないでしょうか。今回は、お店の外見となる「入り口」「ファサード」づくりのコツについてご紹介します。

第一印象が好感度を左右する。好かれるお店になるために

「ファサード」とは、建物の正面の外観のこと。お店にとっての第一印象を左右する、いわば顔のようなものです。「カジュアルに楽しめるお店か?」「接待やデートで使えるお店なのか?」など、お店の雰囲気や狙うターゲット層を視覚的に伝えるうえで、このファサードは重要になります。例えば、古民家の廃材を利用したお洒落でウッディーな外観であれば、お店のコンセプトやメニューにもこだわりがあることが想像できるでしょう。また、こだわりを持ちながらも、同時にカジュアルに楽しめるお店であることが伝わってくるのではないでしょうか。

それでは、人はお店の外観をどのような流れで捉えているのでしょうか。距離でいえば、少しお店から離れたところでも、お店のイメージをダイレクトに受け取ることができます。お店全体の色使いや素材の質感からイメージが伝わるからです。さらに、もっとお店に近づいた時には、看板の文字(店名やお店のコンセプト)やロゴによってさまざまな情報が伝えられます。視認性のある文字の書体やデザイン、色使いであれば、お店のイメージはさらに際立つことでしょう。

そして重要なのは、最初に視覚に伝わるお店全体のイメージと、次に伝えられる看板やロゴのイメージに統一性があること。この点にギャップが生じると、視覚的にも不自然な印象となり、来店の促進が期待できなくなります。第一印象を良くするためにも、イメージの統一は大切な要素となるでしょう。

もう一つ大切なのは、地域や周辺の雰囲気に合う外観=ファサードであること。地域の方たちに親しまれるお店になるためには、周辺との調和は欠かせません。さらに周辺の景観にフィットしながらも、ちょっとした個性で他店と差別化できれば、調和しながらも際立ちます。

料理やサービスとのイメージの共有が大切

ファサードが外見だとすると、お店の中の雰囲気やメニュー構成、サービスは内面だといえます。外見はまさに内面を映し出す鏡のようなもの。外見で好印象を与えれば、きっと中身も期待されるはず。お店の扉が開く瞬間もより近くなることでしょう。

また、時には外観からのイメージをいい意味で裏切ることもお客様にとってのフックになります。たとえば敷居の高そうなお店でも、従業員やシェフなどに気軽に接してもらえれば、そのギャップは魅力となるのではないでしょうか。料理に関していえば、裏メニューでラーメンがあったり、卵かけごはんのような賄い風メニューがあれば、そのギャップがお店の売りとなります。逆に外観は大衆的なのに、本格的なメニューが味わえるお店もあります。外見とのギャップはいつの時代も人を引きつける重要な要素になるのです。

さらに飲食店の人材不足が続く今日では、外観はリクルーティングのための大事な要素でもあります。「このお店で働きたい!」と思わせるには、外見の印象度の高さは不可欠でしょう。外観のイメージと実際の従業員の雰囲気がぴったり合っていれば、好感度もさらに増すはずです。
Photo by iStock.com/Denis Linine

永く愛されるためには、手入れやケアを欠かさないこと

お店がさらに永く愛されるためにはどうしたらよいでしょうか。第一印象で好感度を与えて好かれたとしても、それが永遠に続くとは限りません。そこで長く愛されるために欠かせないのがお店への手入れやケア。たとえば、お店の外観を彩る照明やメニュー看板、外からも見えるインテリアなどを定期的に変えて、少し印象を変えてみることが永く愛されるコツといえます。

老舗の名店の味わいは、実は時代に合わせて味を微調整している場合が多いといわれていますが、それはお店の外観にも当てはまることかもしれません。お客様も気づかない程度で外観に少し変化を加えれば、それがゆくゆくは飽きのこない、永く愛されるお店へと繋がることもあるでしょう。

お店の外観は人にとっての外見と同じで、印象度を左右するもの。外見ばかりにこだわって中身が伴わなくては本末転倒ですが、まずは自分がつくりたいお店が、人からどう映るのかシミュレーションをしてみるのも良いでしょう。また、自分で考えるだけでは視野が狭まるため、親しい人から意見を聞いてみるのもおすすめです。

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