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飲食店を居抜きで開業するなら、内装のどこに気を付けるべき? 注意点をチェック

画像素材:PIXTA
飲食店を新規開業する時、居抜き物件を活用するケースが非常に増えています。開業資金が抑えられることはもちろん、開業までのスケジュールを圧縮できるという大きなメリットが考えられるからでしょう。居抜き物件を活用する際に、設備面において注意すべきポイントは多くありますが、特に内装やデザイン面で気をつけるべき点を紹介します。

内装やレイアウトをそのまま使うメリット・デメリット

居抜き物件の内装や客席レイアウトに手を加えずにそのまま利用すれば、とにかく早く開業できるメリットがあります。設備面に問題がなく、食器や備品がそろっている物件を選べば、「看板の店名を変える」「メニューやショップカードを作る」という最小限の工程でオープンすることも可能です。物件を契約してから1~2週間での開業も夢ではありません。

また、食器や備品の購入費用も大きく抑えることができます。観葉植物や小物、雑貨を加えることでオリジナリティを出しながら、開業資金を運転資金にまわせます。

ただ、前に営業していた店の評判が悪かった場合には、デメリットが多くなります。地元のお客様から見ると、レイアウトに変化がないことで同じイメージの店に思えてしまい、どうしても足が遠のいてしまうからです。

飲食店はまず、店内に一歩足を踏み入れてもらうことが大切。内装やレイアウトをそのまま使って開業しようと考えている場合は、前に営業していた店の評判を調べましょう。ネットリサーチだけでなく、近隣の店の人に直接聞いてみるなど、丁寧な調査を行う必要があります。

内装やレイアウトを大きく変える場合のメリット・デメリット

居抜き物件を活用するといっても、店頭のデザイン、座席などは一新したい人も多いはず。「前の店があまり繁盛していなかったからイメージを変えたい」「前の内装が自分のコンセプトと合わない」といった場合は、内装やレイアウトを変えることを検討しましょう。飲食店の場合、厨房設備などをそのまま活用すれば、スケルトンから工事をするよりも予算を抑えられる場合があります。

ただし、内装やレイアウトを変更することで予想外に時間がかかったり、予算オーバーになったりするデメリットが起こる可能性も。運転資金が少なくなり、経営が苦しくなってしまっては元も子もありません。あらかじめスケジュールと予算をキッチリ決めておき、それをオーバーしない範囲での手入れを徹底しましょう。

どこに手を加えて、どこをそのままにしておくか、優先順位を決めて具体的な計画を練ることが大切です。全てを思い通りにすることは難しいものと考え、資金に見合った変更に留めましょう。
画像素材:PIXTA

居抜き物件をうまく活用して内装を作るコツ

居抜き物件をうまく活用するコツは、資金と時間を上手く節約しつつ、イメージアップをすること。内装を変更する場合には、まずはお客様の目につきやすい、店頭や看板などから着手するのがおすすめです。

店名を基にしたロゴデザインを使った看板を設置したり、店の入り口に観葉植物を置いたりするだけで、イメージがガラッと変わります。店のコンセプトに合わせたイメージづくりを心がけましょう。ただ、店のコンセプトを追求しすぎて、改装が大掛かりになるのは危険です。

家具を買い替えたいと思うこともあるでしょうが、これにはかなりコストがかかります。既存の家具に色を塗る、テーブルクロスをかける、一部の席だけソファーに変えるなど、予算に応じて工夫しましょう。

居抜き物件を契約しても、思い切って一度スケルトンにし、一から内装を作り直すケースもあります。「バルを開きたいが、元はベーカリーだった」など、希望する業態と異なる居抜き物件だった場合などがこれに当てはまります。

設備や内装が全く異なるため契約をあきらめるケースが多くなりますが、「どうしてもここがいい」ということもあるでしょう。立地と業態が合うならば、無理に居抜き物件を活用する必要はありません。一度スケルトンに戻すことも視野に入れて検討してみるのもおすすめです。

居抜き物件を活用した開業はメリットもありますが、デメリットをしっかり理解して物件契約をすることが重要です。前の店のリサーチや、開業する業態についても再考しましょう。飲食店にとって内装やレイアウトは、サービスや味と同じくらい大切なものといえます。「居抜き物件を活用すれば安く済むから」と安易に進めず、お客様の目線に立って判断してみましょう。

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