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飲食店の内装に合うガラス素材はどれ? 種類や特徴、取り入れ方のポイントを紹介

画像素材:PIXTA
これから飲食店を開業する人の中には、日の光を存分に取り入れた開放感があるガラスファサードなど、ガラスを活かした内装に関心がある人も多いのではないでしょうか。しかし、身近な素材の「ガラス」にはさまざまな種類があり、窓やドア以外にも使い道は多くあります。一体どんなふうに活用できるのか、飲食店の内装に使いたいガラス素材の種類と特徴をまとめてご紹介します。

ガラスの種類や素材の特徴

ガラスの種類は大きく分けて「一般ガラス」「機能ガラス」の2種類。機能ガラスはその名の通り、一般ガラスに比べて、強度や防音に優れるなどの特徴があります。一般ガラス、機能ガラスの中にもさらに種類があるので、内装にガラスを使用する場合、素材ごとの特徴を把握しておくことをおすすめします。

■フロート板ガラス
一般ガラスの中でも、もっともシンプルといえるのがフロート板ガラス。窓やショーケースなどでよく見られるガラスで、透視性や採光性に優れています。シンプルが故に価格も抑えられる一方で、防音性や断熱性に関する特別な機能はありません。そのまま活用するのが不安という場合は、機能を加えるフィルムを併用することも可能です。

■すり板ガラス・型板ガラス
ガラスの片面を磨いて、すり加工を施した半透明のガラス。似たものに片面だけに模様を施した型板ガラスがありますが、こちらは凹凸がある型に流し込んで作られています。どちらも一般ガラスですが、ガラス越しに見ると向こう側が曇ったように見えにくくなり、フロート板ガラスに比べて取り入れる光は柔らかなものになります。そのため外の明かりは取り入れながらも、プライバシーを重視した場所に使用するのがおすすめです。

■網入り・線入りガラス
住宅やオフィスビル、商業施設などでもよく使われるのが網入り・線入りガラスです。ガラスの中に金属の網を入れたもので、ガラスが割れても破片が落ちないよう工夫されています。そのため、火の侵入や破片によるけがを防ぐ効果があり、防火対策として使用されます。

■複層ガラス
2枚のガラスを重ね、その間に空気の層を作ったガラスです。断熱性能に優れ、結露の発生も少なくなりますが、お値段は一般ガラスに比べて高くなります。

■強化ガラス
一般ガラスを熱処理し、強度を高めたガラスで傷や衝撃に強いことが特徴です。見た目は普通のガラスとほぼ同じで、最近はスマホ液晶パネルの保護フィルムにも使用されています。その強度は、通常のガラスの3~5倍ほど。何があっても割れないというわけではないですが、割れた時は粒状に細かく割れるため、破片で大きな怪我をする可能性を減らしてくれます。

■防耐火ガラス
特殊な加工を施して作られる防耐火ガラスは、防火対策が必要な建物に多く使用されています。同じく防火対策として使用される網入り・線入りガラスとは違い、クリアなビジュアルでガラス特有の開放感ある空間を作ることができます。
画像素材:PIXTA

特徴を生かしたガラスの選び方

種類によって機能が異なるガラスは、その特徴に合わせて適材適所で使用する必要があります。ガラスは割れるとその鋭利な破片によって、ときに大きな事故を起こしてしまうこともあるので、特徴をしっかり理解して使用しましょう。

■窓や扉に
外から中の様子が分かることで安心感を呼び、集客効果を高めてくれるガラス張りのお店。窓や扉など一部にガラスを使うだけでも、外からの視認性を高めたり、店内に柔らかな自然光を取り入れたりすることができます。そこでおすすめなのは、「強化ガラス」。ほとんど同じ見た目のフロート板ガラスよりコストはかさみますが、割れにくく、万が一、割れた場合でも大きな怪我になりにくく、安全面が期待できます。

■客席と調理スペースの仕切りに
オープンキッチンとはいえ、コンロ前など火を扱う場所は客席との間に仕切りを設けるお店は多くあります。また最近では、調理スペースをガラス張りにして“魅せる”内装デザインも増えています。そんなときに活躍するのが、耐防火ガラスです。お客さまの安全を守りながらも、視認性がありお客にとっては調理の様子が見られる、ライブ感ある店づくりが可能となります。

■ボックス席などの間仕切りに
個室とまではいかなくても、ボックス席を仕切ってプライベート空間ある客席を作りたいときにおすすめなのが、すり板ガラス・型板ガラスです。木材だけで仕切ると遮光され暗い雰囲気になりがちですが、一部にガラスを取り入れるだけで採光しながらもプライバシーを守る空間に仕上がります。

木材などに比べて、視認性に優れているのがガラスの特徴。透明なガラスは空間を仕切りながらも、視界を遮ることがなく、上手に使うことで開放感ある内装を作ることができます。またシャープな印象があるため、スタイリッシュなお店作りにも一役買ってくれるでしょう。

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