石川県金沢市のフォトスタジオ改修工事。
フォトスタジオという限られた人が利用する空間に、街とのつながりをいかに生み出すかというコンセプトを元に設計デザインを行いました。

サッシュを生かした外部空間への演出
フォトスタジオとしてはデメリットであった外光の入るサッシュを街に対しての作品の額と捉え、内部の空間やスタジオで撮影された写真などを外部への展示スペースとして演出しました。

既存建物に付加価値を与える内部空間の演出内部空間はスタジオとしての必要な要素を抽出しつつも、既存建物の歴史を感じさせるコンクリートや設備配管などは現わしの状態で見せ、それらをスタジオとして必要な新たな機能と組み合わせることにより、研ぎ澄まされた緊張感とのメリハリを持たせた空間を表現しました。

機能性と意匠性の中で導き出されたシンプルなマテリアル・什器の組み合わせや、外部空間と内部空間の演出が与える街への刺激が、フォトスタジオというクリエイティブな場に相応しく、人びとの記憶を呼び覚まし、そして人びとの記憶に残るような建築を目指し創造している。