シェアオフィス、コワーキングスペースの内装のコツは? コロナ禍で在り方が変化
2021年5月19日

コロナ禍でシェアオフィス・コワーキングスペースの在り方が変化
シェアオフィスとは、基本的に作業場所を自由に選択できるフリーアドレス形式。コワーキングスペースもほぼ同義ですが、「コワーキング=協働」の名の通り、利用者同士の交流が活発に行われている場所を指します。コロナ前からテレワーカーや起業家、フリーランスなどに利用されてきました。そして現在、新型コロナウイルスの影響でテレワークがより普及し、シェアオフィス、コワーキングスペースがより幅広く利用されるように。コロナ前まではオープンなスペースが多かったものの、感染防止対策を考えて個室が求められるようになりました。
個室はオンライン会議にも使用でき、さらに新型コロナウイルスの感染予防も見込めるため、個室を設置しているシェアオフィス、コワーキングスペースは、現在も予約が取りにくい状況が続いています。また、オープンスペースの場合も、空間に余裕がある、 通気性が高いなど、感染予防に適した場所が好まれるようになりました。

ウィズコロナ時代に求められる条件とは?
シェアオフィス、コワーキングスペース事業拡大を受け、さまざまな企業が参入しています。紳士服チェーンを展開するAOKIホールディングスは、自社物件の一部を改装して事業を展開。三井不動産は、個室特化型サテライトオフィス「ワークスタイリングSOLO」を開始しました。さらに、JRなど首都圏の鉄道各社は、主要駅の改札内やホーム上に個室型などのスペースを設置しています。さらに、ダイキン工業、東京電力ホールディングスなど、異業種の参入も目立つようになりました。
競合に勝つためには、差別化戦略が必要となります。つまり、「ここだけしかない自社の強み」が大切です。今後働き方がさらに多様化することを考えると、現在需要が増えている個室を視野に入れることはもちろんですが、働く人たちのニーズを踏まえたオリジナリティも必要になると考えられます。
シェアオフィス・コワーキングスペースの内装のコツ
今後シェアオフィス、コワーキングスペース事業に参入したい場合は、どのような点に留意して内装を検討するべきでしょうか。当サイト内の「デザイナーの流儀」に寄せられたデザインのプロの意見を参考に、スペースづくりのポイントを紹介します。- カーテンや家具で新しさを演出
「味わい深い古さをベースとして、壁や床、ドアの取っ手などに新しい素材やバランスのよい色合い、デザイン性の高い照明を取り入れることで新旧のギャップが生まれ、洗練された空間が出来上がります。予算があまりない場合には、カーテンや家具で新しさを演出してあげるのも良いです。素材の違いひとつで、古い窓から差し込む光のやわらかさも変わってきます」
「デスク(書類など書いたり作業したりする場所)では、極力白色系の光を採用すると作業効率は上がりますが、雰囲気がダウンすることも予想されます。温白色のように、白色に近い暖色系の照明を採用するか、ピンスポットでデスクの書き物をする部分だけ白色系の照明を入れるなどの工夫が必要かと思います」
<参考>古民家を改修し、テレワークができるコワーキングスペースの開業を検討しています。古民家の良さを活かしつつも新しさを感じるデザインにするにはどのような点を意識すればよいでしょうか。
働き方の変化によって、需要が高まったシェアオフィス、コワーキングスペース。独自のアイデアを盛り込みつつ、利用者が快適に過ごせるスペースをつくることが大切です。コロナ禍の状況を加味しつつ、できるだけ多くの人に利用してもらえるデザインを検討していきましょう。
店舗デザイン.COMでは、500社を超える内装デザイン会社をご紹介しています。オフィス作りのプロに相談することで、シェアオフィスやコワーキングスペースのレイアウトについて、プロの目線からのアドバイスを聞くことができます。「どこに依頼すれば良いか分からない」という方は、店舗デザイン.COMのデザイン会社マッチングサービスを利用してみてはいかがでしょうか。
- 新着記事
新着記事一覧へ
店舗デザインマガジンについて
店舗デザイン.COMが出店者の方へお届けするWEBマガジン。
出店者より寄せられた悩みや疑問を元に、内装のデザイン、設計、施工に関する業界知識や制度などの役立つ情報を定期配信しています。
広告掲載をご希望の企業様はこちら
自分に合ったデザイン会社が見つかる!
お店のイメージを登録するだけで、平均7社から提案が受けられます。