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デザイナーの流儀 〜店舗デザインのプロに聞きました〜

問い

注目 設計・デザインに関するFAQ

last update:2021/5/7

古民家を改修し、テレワークができるコワーキングスペースの開業を検討しています。古民家の良さを活かしつつも新しさを感じるデザインにするにはどのような点を意識すればよいでしょうか。

今回は、古民家改修をする際のデザインやレイアウトに関する問いです。
店舗デザイナーの方に古民家の良さを活かしつつも新しさを感じるようなデザインやレイアウトのポイントをご回答いただきました。

  • 安田智紀 (設計) 2021/5/7投稿

    流儀

    古いものと新しいものを融合させるデザインはとても格好良く素敵ですね。
    何を残して何を新しくするか。古いものも素材を統一させるなどすると統一感がでます。また、古いー新しいだけではない、空間を締めるような素材などがあると一つ上の空間づくりができるでしょう。

    耐震や断熱もきになるところです。断熱の追加はそこまで難しい工事ではありませんが、耐震になると、新築を建ててしまった方が安いのではないかと思うくらい金額がかかる場合があります。耐震については既存不適格と言って、現行法に乗らなくても良いことが多いので、明らかにあぶない場合以外は簡単に済ますなど、やり過ぎないことも重要になってきます。

    そのあたりの見極めには最低限意識をしないといけないと考えています。

  • 田中稔郎 2021/5/6投稿

    流儀

    古民家と呼ばれる言葉には、ある一定の温かいイメージがありますが、物件によってその特徴は多様です。

    物件によっては、荒れた、怖いイメージなどもあって、それをニュートラルな目で見たときに、必ずしも取り除かれるべきものではない、と感じることもあります。

    時間の経過したものは、必ずその間の歴史を含みこんでいるので、現在の視点のみで即座に生かすか、壊すかを判断すべきではないと私は考えています。

    弊社は、SOTOCHIKUと呼んでいる屋内外に関わらず、既にどこかの場所で長い時間を過ごした素材を空間づくりの材料にすることで、新しくつくる空間に豊かな時間を持ち込む、という独自の方法を進めています。

    新しくつくる行為を古くからあるもののレスポンスとして行うことは、現在を過去から未来へバトンを渡す行為として実感することができます。

    未来へ何を継承していくのか?という問いを大事にして、古民家と向き合われると、きっと良い空間ができると思います。

  • 中島 崚真 (設計・監理) 2021/4/26投稿

    流儀

    こんにちわ

    残すものと新しくするものをまずは明確にすることではないでしょうか。
    古民家の構造体などはやはり新しいものにはない魅力がありますので、出来るだけ補修や補強で利用し、デザインとして見せることが出来ればよいと思います。
    また使い勝手の面から新しいものに変えていくと良いのではないでしょうか。テレワークのできるコワーキングスペースとのことで、やはりネット環境や作業における使い勝手が重要になってきます。ですので手の届く範囲を上手く新しいものに変えていくことで調和のとれたいいデザインが出来ると思います

    ご参考になれば。

  • 植村 康平 (設計) 2021/4/21投稿

    流儀

    植村康平建築設計事務所の植村と申します。

    弊社でも過去に古民家でパン屋さんを開業されるプロジェクトに設計で関わらせて頂きました。(物件名;いそぱん)

    古民家はやはり新築では出せないレトロな雰囲気や、現在では使えないような立派な柱や梁で作られた空間等が魅力だと思います。おそらくそこに集まってこられる方もそういった古民家の魅力を求めて来るかと思いますので、あまり大きく作り替えすぎず、必要な機能や性能のみを作り足す考え方が古民家の活かし方としては良いのではないか、と個人的には考えます。

    そして小さく作り足す部分の素材や表情、作り方等が大事になってくると思います。

  • 岩本 勝也 (デザイナー) 2021/4/20投稿

    流儀

    古民家をコワーキングスペースにコンバージョンする上で、
    デザイン的に意識しなければならない点は、
    利用される方々の目的を具現化するコトです。
    古民家を改修するだけでは、スローな雰囲気になってしまいます。
    先ずは、下記3点に着目してデザインするコトをお勧めします。

    伝統と革新 = OFF & ON
    シェア = 共有
    集中 = プライベート

  • 川 岸 希 望 2021/4/20投稿

    流儀

    古民家の良さは、古い木の温もりを感じられるという点です。

    その味わい深い古さをベースとして、壁や床そしてドアの把手などの細かいパーツなどに、新しい素材やバランスのよい色合い、デザイン性の高い照明などを取り入れることで新旧のギャップが生まれ、洗練された新しい空間ができあがります。

    予算があまりない場合には、カーテンや家具で新しさを演出してあげることもできるかと思います。

    素材の違いひとつで古い窓から差し込む光のやわらかさも変わってきますよ。

  • 荒井マモル (インテリアプランナー・開業アドバイザー) 2021/4/16投稿

    流儀

    古民家の雰囲気を活かしつつ、コワーキングスペースとして空間を活用すると言う事で、とても良い雰囲気を想像します。注意点としてですが、照明の明かりは注意したいところです。古民家でイメージすると照明の明かりは暖色系を採用するとグッと雰囲気が上がるのですが、デスク(書類など書いたり作業する場所)では暖色系は不向きだったりします。極力 白色系の光を採用すると作業効率は上がると思いますが、今度は雰囲気がダウンしたりする事も予想されます。 ギリギリのところで白色に近い暖色系の温白色などの照明を採用するか、ピンスポットでデスクの書き物をする部分だけ白色系の照明を入れたりするなどの工夫が必要かと思います。

    ワーキングスペースと別に古家具の休憩スペースなどがあると落ち着きますね。古民家の柱や梁などの建築を活かす見せ方と新しい素材の融合ができると楽しさが増す方と思います。ぜひ信頼のおけるデザイナーさんとよく打合せをしてプランすると良いと思います。



    ご参考になれば幸いです。

  • 金山 大 (設計・監理) 2021/4/14投稿

    流儀

    古民家をオフィスワークができる環境に改修されるとのこと、とても創造的なご計画かと思います。
    古民家は何と言っても、「大工技術の手の跡が残る屋根の木架構」「経年による素材の美しさ」が特徴的だと思います。
    美しい小屋組みや木組みをあらわし、どのように室内環境として活かすか、新旧の素材の対比や構成を考えてデザインを深めていくことが大切になろうかと思います。
    時の重なりを経た空間を現代的に再解釈するためには、安価な新建材で覆うのではなく、素材の良さを強化させる方向性で「簡素にして品格あり」をテーマにデザインすることが重要かと考えます。

  • 小林則雄 (設計 監理) 2021/4/14投稿

    流儀

    古民家の良さとは伝統的構法による造りの妙にあると思います。

    骨組みや仕口はそのまま見せて内部の雰囲気をつくる要素とする。
    ただそのまま何もしない、もしくは同じ材料等で改装するだけだと単に既存を真新しくするだけで、デザイン的には興味を引かないので、あえて近代的な要素として コンクリート・鉄・ガラス等プリミティブな素材を使い、お互いを際立たせる事が古民家の良さを活かしつつ、新しさも兼ね備えることが可能なのではないかと考えます。


    また、古民家は耐震性、断熱性の観点でいうと、とかく現代の在来工法と比べると劣る傾向にあるので、古民家の雰囲気を損なわない方法での耐震補強、断熱性向上などが必要になると思います。

    夏涼しく、冬温かいそんな建物に生まれ変わることを望みます。

    また空調設備や照明等は古民家の雰囲気を損ねないような見せ方もしくは隠し方を行う必要があり、明かりの色や間接照明等のしかたによってもその良し悪しは左右されるのではないかと思います。

  • 市川明 (デザイナー) 2021/4/14投稿

    流儀

    古民家再生は素晴らしい取り組みです。そこでデザインの前に留意しなくてはならいのが耐震性能の見直しですね。まずは安全を担保することが肝要です。
    その上でデザインですが、残された素材を隠すのではなく、歴史を感じさせる素材と古いものへ寄せた素材やデザインだけではなく、スタイリッシュな無機質な素材との融合も面白いと思います。

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