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失敗しないために、素材から考える飲食店のテラス席

画像素材:PIXTA
開放感があるだけでなく、店のにぎわいが道行く人に伝わりやすく、結果的に集客効果も期待できるテラス席。内装と同様、デザインにはこだわりたいものですが、雨風にさらされ、直射日光が当たるなど、屋外ならではの気をつけたいポイントが多数あります。「思い切って買い揃えたのにすぐボロボロに……」なんてことがないよう、今回は素材の面からテラス席に最適なテーブルや椅子について考えていきます。

木のぬくもりを大切にするならチーク材がベスト

屋外で木材を使用するのであれば、耐久性や耐水性があり腐りにくいチーク材が最適。ただし、色の濃い飲み物をこぼしてしまった場合はシミになりやすいため、素早く落とすなど細かな手入れが必要です。世界三大銘木として知られる高級木材であるうえ、近年のウッドショックや円安も影響し、価格が高騰中なのが最大の難点でしょう。風合いでは劣りますが、杉などの安価で軽い素材に防水・防腐処理をしたものも選択肢となります。

金属製ならサビに強いものを選ぶこと

金属製であれば、重さが鉄の約3分の1と軽量で、設置や撤去をしやすいアルミが定番。窓のサッシや車のホイールなどにも使用されるサビにくい素材でもあります。とはいえ、汚れを長い期間放置するとサビの原因になるため、中性洗剤で拭くなど定期的なお手入れは必須。熱伝導率が鉄の約3倍と熱くなりやすいため、日差しが強い場所ではパラソルをつけるなどの対策が必要です。

また、アルミは軽量であることから安っぽい印象を与える場合があります。重厚感を求めるならステンレス製も良いでしょう。サビに強く、耐久性に優れ、適度な光沢もあるためスタイリッシュな雰囲気を演出できます。魔法瓶に使用されるほど熱伝導率が低く、保温性にも優れている素材です。直射日光でも熱くなりにくいですが、それでも何らかの日差し対策は必要でしょう。

人工ラタンや人工木材など合成樹脂だけでも選択肢は幅広い

画像素材:PIXTA
合成樹脂(プラスチック)のなかでも生産量が最も多いのがポリプロピレン(PP樹脂)。軽量かつ防水性であるうえ、他の素材に比べて安価なことも特徴です。汚れに強く手入れも楽ではあるのですが、直射日光など紫外線には弱く、短期間で変色や変形をする場合もあります。

いっぽう紫外線の影響を受けにくいのがポリエチレン(PE樹脂)。比較的柔らかい合成樹脂ではありますが、水道管などに使用されるほど過酷な環境に適した素材です。その適度な弾力性を活かして人工ラタンも開発されています。こちらは東南アジアなどに生息するヤシ科の植物、家具にも使用される籐(ラタン)を模した合成樹脂です。編み込んでいることから通気性も抜群。ラグジュアリーな雰囲気で南国感もあり、夏のテラス席にピッタリな素材です。

天然の木材よりも腐食に強く、直射日光でも色あせにくい人工木材も選択肢のひとつ。ポリプロピレンやポリエチレンのみを使用した素材もありますが、木粉を混ぜ合わせることでナチュラルな風合いに近づけているものもあります。一般的には、木粉の配合率が多いほど天然木材に近くなり、配合率が少ないほど耐久性が上がるようです。

東京でテラス席を出すなら今年がチャンス!

令和4年度9月30日まで、東京都ではテラス営業などのための「道路占用許可基準」を緩和しています。「3密の回避や新しい生活様式の定着に対応すること」「施設付近の清掃等に協力いただけている場合」などの条件はありますが、これまでテラス席が出せなかったお店も検討してはいかがでしょう?
参考サイト:道路占用許可基準の緩和措置について

テラス席を設けるにあたっての詳しいルールなども過去の記事でご紹介しています。ぜひ今回の記事と合わせて参考にしてください。
関連記事:「飲食店の「テラス席」設置は事前の届け出が必要! 設置のルールとポイント」

今回の記事でご紹介した通り、テラス席のテーブルや椅子と一口に言っても多彩な素材があります。購入してから後悔しないよう、プロにも相談するのも一つの手です。コンセプトや予算に合わせ、さまざまな側面から検討することをオススメします!

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