飲食店の内装デザイン会社を「コンペ」で選ぶ。コンペフィーの目安と依頼時のポイントは?
2017年8月21日

だからこそ、店のイメージを形にしてくれるデザイン会社は慎重に選ぶ必要がありますが、そのために「コンペ」を開催して、デザイン会社を選定するのもひとつの方法です。そこでここでは、デザインコンペについて詳しくご紹介していきます。
デザインコンペとは?
そもそも「コンペ」とは、コンペティション(competition=競争)の略。内装デザインのコンペであれば、デザイナーやデザイン会社を集め、より良いデザインを選ぶことを指します。依頼する側としては、数ある選択肢の中から「納得できるデザインを選べる」「信頼できるパートナー探しができる」などのメリットがあります。一方で、最初から依頼先を決めて内装デザイン・施工をスタートするよりも、コストや時間が多くかかってしまうのがデメリットだといえます。

コンペを開催する際に知っておきたいこと
飲食店の店舗内装デザインをコンペで決める際には、事前に知っておきたいポイントがいくつかあります。1、コンペフィーって支払うべき?
デザインコンペを開催し、仮に提出されたデザインを採用しなかったとしても、デザイン会社はそれなりに時間をかけ、コンセプト設定からデザインへの落とし込みを行います。店舗規模によっては1週間、またはそれ以上の時間をかけることも。そのため、コンペだからといって無償にすると、参加をためらうデザイン会社も出てきてしまいます。ちなみにコンペフィーは1社あたり10~20万円程度が目安だとされています。
2、コンペを行う際にデザイン会社に伝えることは?
では、コンペを実際に行うためには、参加を依頼するデザイン会社にどのようなことを伝えておけばいいのでしょうか? コンペについて事前に最低限決めておくべき項目について、吉本デザイン事務所の吉本繁樹氏は次のようにコメントしています。「店舗デザイン.COM」のコンテンツ「デザイナーの流儀」から抜粋してご紹介しましょう。
「『プロジェクトの趣旨』『計画上の留意点』『予算』『計画全体のタイム・スケジュール』をペーパーで明確に示していただいた上で、事業主本人と設計者の現地面談の機会を設けていただきたい。ペーパーや担当者からの趣旨説明では本質が伝わらず、イメージの萎縮に繋がりかねません。事業主との面談から、事業根幹に関わるグッドアイデアが提示出来る可能性が生まれます」
デザインをするために必要最低限な情報や、予算感、いつまでに完成させたいかなどのスケジュールを伝えた上で、できれば直接現地を見てもらう時間を設けてあげれば、より良いコンペにつながりそうです。
また、有限会社吉造の小倉知佳氏は次のようにコメントしています。
「それぞれの会社で他社と違うものを出していくというのは当然のことだと思いますので、書面の枚数や平面図・立面図・CGパース・模型などある程度提出するものの制限を設けて頂けるといいかと思います」
きちんと判断できる材料を提示してもらえるように提出物を決めておくと、デザイン会社もコンペフィーとのバランスを検討することができ、より参加してもらいやすくなるでしょう。
3、コンペでデザイン会社を選ぶポイント
最後に、コンペを開催した際に、複数ある候補の中から一つに絞り込むためのポイントを確認しておきましょう。
理想は事前に明確な判断基準を設けることです。「デザイン性」「施工実績」「見積額」「担当者の対応」など重視したいポイントを書き出し、10点満点で各項目に点数をつける形式にすれば公平で冷静な判断ができます。
さて今回は、デザインコンペについて詳しくご紹介しました。コンペはより良い店舗を作る際に大いに役立つはずです。理想の内装デザインを依頼できるベストパートナーと出会うためにも、機会があればコンペを検討してみてはいかがでしょうか。
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