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ベニヤ、合板、コンパネの違いとは?【内装工事前に知っておきたい建築素材の意味】

Photo by 画像素材:PIXTA

「ベニヤ」「合板」「コンパネ」など、内装工事をするにあたり「違いがよくわからない」と困ったことのある飲食店オーナーも少なくないのではないでしょうか?


そこで、今回は「内装工事前に知っておきたい建築素材の違い」をテーマとして取り上げます。「無垢材」「集成材」の違い、「メラミン化粧板」と「ポリエステル化粧板」の違いなど、知っておくと便利な建築素材とその意味をご紹介しますので、参考にしていただければ幸いです。


「ベニヤ」「合板」「コンパネ」の違いは?

建築材料としてよく耳にする「ベニヤ」「合板」「コンパネ」。これらは、一体どう異なるのでしょうか? それぞれの違いを簡単にまとめてみました。


ベニヤ


ベニヤとは、丸太をかつら剥きにして作った0.6mm~3mm程度の薄い板。基本的に単層で薄いものであり、合板と区別するために「単板」とも呼ばれています。


合板(ごうはん・ごうばん)


ベニヤをミルフィーユ状に何層も接着した板。ベニヤの繊維方向が互い違いになるよう重ね合わせてあるため、耐久性の高さが特徴の一つとなっています。正確には「ベニヤ合板」なのですが、現場によっては “ベニヤ板”または“ベニヤ”と省略されることもあるでしょう。


コンパネ(コンクリートパネル)


合板の一つ。基本的にコンクリートを流し込む際に必要な型枠として使われるものを指します。


コンパネ以外にも普通合板(決まった用途のない合板)や構造用合板(建築に使う合板)など、合板にはいくつかの種類があります。飲食店の内装などには、見た目の美しいベニヤより薄いスライス状の板(ツキ板)を貼り付けた「化粧合板」が使用される場面も多いです。


接着剤の性質で決まる?普通合板の種類

合板、その中でも普通合板はさらに「特類」「1類」「2類」と呼び分けられているのを目にする機会があるかもしれません。この「〇類」という呼び方は、合板を作る際に用いる接着剤の性質によって分類されています。


簡単に言えば、特類には耐水性の非常に高い接着剤(フェノール樹脂接着剤など)が使われており、1類、2類と進むに従って耐水性・耐湿性が低くなります。必要な耐水性・耐湿性によって使い分けることが多いでしょう。


「無垢材」と「集成材」の違いは?

Photo by 画像素材:PIXTA

次に、テーブルの天板などの表記でよく目にする「無垢材」と「集成材」の違いについて見ていきましょう。無垢材と集成材は以下のような差異があります。


無垢材(むくざい)


天然の木(1本の木)から切り出された木材のこと。切り出した木の木目がそのまま楽しめるなど、見た目の美しさをはじめ柔らかな手触りなども人気です。継ぎ目がないので、耐久性に優れていることも特徴でしょう。サイズは用途によりさまざま。天板の場合は基本的に「一枚板」を表しますが、加工をしていない木材に対して広く使用されることも。


集成材(しゅうせいざい)


接着・加工して作った木材のこと。無垢材と比較して安価で加工しやすいという特徴があります。乾燥などにより歪みにくいのがメリットですが、接着部分から劣化することもあり、加工次第で強度はさまざま。天板の場合、大きめの木材をつなぎ合わせたものを「はぎ材」として集成材と明確に区別することも多いです。


知っておきたい化粧板の違い

続いて、「化粧板」の違いについて確認していきましょう。家具や什器のカタログでよく目にする「化粧仕上げ」「化粧貼り」などの表記。これらは、木材(または石膏ボードなど)にシートやフィルム、薄い板を貼るなどして表面を美しく仕上げた「化粧板(けしょういた・けしょうばん)」を使用しているという意味です。化粧板にはさまざまな種類がありますが、特に有名なものが下記になります。


メラミン化粧板


傷がつきにくく耐熱性や耐水性にも優れたメラミン樹脂による加工が施されているもの。熱と圧力をかけて合板などに貼り付けられており、木目調や無地など見た目はさまざま。天然の素材と比較して安価なものが多いです。


ポリエステル化粧板


ポリエステル樹脂を使った加工が施されているもので、「ポリ化粧板」などとも呼ばれます。メラミン化粧板に比べるとやや強度が劣りますが、その分安価でバリエーションが豊富です。


プリント化粧板


柄や木目を印刷した紙を貼ったもの。強度は期待できませんが安価で種類が豊富なため、強度を要しない場所によく使われます。


化粧板はどんな場所に使用したいか、強度や耐久性、耐熱性が必要かなどによって使い分けはさまざま。種類も豊富にあるため、多くの場合は機能性とデザイン性、双方のバランスを考えて選択されます。


建築素材の世界は奥深く、はじめのうちは「違いを聞いてもピンとこない」「現物を目にすると混乱する」というケースも多々あると思われます。その際は、知識と経験が豊富な専門の業者にぜひ相談してみてください。




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