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居抜き店舗の内装でオリジナリティを出すコツ|費用を抑えて理想の店舗デザインを実現

居抜き店舗の内装でオリジナリティを出すコツ|費用を抑えて理想の店舗デザインを実現 Photo by 画像素材:PIXTA

スケルトン物件に比べ、工事費用を大幅に抑えられる居抜き物件。


予算を抑えつつ短期間で開業できるため、「居抜き店舗を活用して店舗をオープンしたい」と考える飲食店オーナーも多いのではないでしょうか?

しかし、内装がある程度完成しているからこそ、「どうやって自分のお店ならではの個性を出せばいいのか」「前の店舗のイメージが残ってしまわないか」といった、居抜き物件ならではの悩みも生まれます。

そこで、今回は「居抜き店舗での開業でオリジナリティを出すコツ」をテーマとして取り上げます。
居抜き物件改装のポイントから、既存設備を活かして改装する具体的なテクニックまで解説しますので、参考にしていただければ幸いです。

居抜き物件を改装する際に抑えるべき2つのポイント

まず、居抜き物件を改装する際のポイントを確認しましょう。
居抜き店舗での開業を検討している場合、以下の2点に注意すると良いでしょう。

  • 既存設備を最大限に活かす
  • 前の店舗の雰囲気を引きずらない工夫をする

居抜き物件の最大のメリットは、前の店舗の設備をそのまま利用できることです。
飲食店ではキッチン設備や什器に費用がかさみがちなので、節約のために使える既存設備は積極的に活用しましょう。

ただし、前の店舗の雰囲気を引きずらないことが重要です。
特に、似たジャンルの商品を提供していた場合は注意が必要です。
オリジナリティを積極的に出し、以前のイメージを払拭しましょう。

居抜き店舗でオリジナリティを出す5つのコツ

居抜き店舗の内装でオリジナリティを出すコツ|費用を抑えて理想の店舗デザインを実現 Photo by 画像素材:PIXTA

居抜き店舗開業でオリジナリティを出すためには、以下の5つのコツを意識すると良いでしょう。

  • 店舗のテーマカラーを変更し、第一印象を刷新する
  • 壁紙を変える・アクセントウォールを活用する
  • 照明設備を変更し、理想の雰囲気を演出する
  • 水回りを一新し、清潔感と好印象を与える
  • 店舗のレイアウトを変更し、以前のイメージを払拭する

それぞれについて見ていきます。

店舗のテーマカラーを変更し、第一印象を刷新する

店舗の印象を決定づける要素として、内装の色合いが挙げられます。
「白くて清楚な雰囲気のカフェ」「赤い柱が目立つ中華料理店」など、店舗と色を結びつけて覚えている場合が多いため、配色を大きく変えることで店のイメージを一新できます。

色には、それぞれ人に与える効果があります。

  • 長時間利用を促したい場合 :
    グリーン、ブラウン、ベージュ、グレー、柔らかなピンク、スカイブルー
  • 回転率を高めたい場合 :
    ブラック、ビビッドなイエロー、濃いレッド、濃いブルー
  • 食欲を刺激したい場合 :
    オレンジ、レッド、イエロー
参照記事:飲食店の内装におすすめの色とは? 【食欲をなくす色味に注意!?】

色の持つ力を念頭に置きつつ、その中で「前の店舗で使われていなかった色」を選択することが大切です。

壁紙を変える・アクセントウォールを活用する

壁紙を変更することも、以前の店舗のイメージを塗り替えるには効果的です。
ただし、予算的に「壁紙にあまりお金をかけられない」といったケースもあるでしょう。
その場合は「アクセントウォール」を活用することをおすすめします。

アクセントウォールとは、壁の一部を異なる色や素材で仕上げることです。
これにより、店内がおしゃれな雰囲気になるだけでなく、立体感のある空間を演出できます。
安価なクロスを活用すれば、低予算でオリジナリティあふれる店舗を実現できるでしょう。

また、壁の一部に観葉植物や小物などを飾ることで、そこをフォーカスポイントにする手法もあります。

照明設備を変更し、理想の雰囲気を演出する

照明も、壁紙と同じくお客さまの目に留まりやすい部分。可能であれば取り替えておきたいところです。

まず全体照明では、2,700~3,000Kの電球色ライトを選ぶと、店舗全体が優しく温かみのある空間になります。
おしゃれな雰囲気を演出したい場合は、3,500K程度の温白色ライトもおすすめです。

また、店舗全体を照らす照明を控えめにし、スポットライトやペンダントライトを要所要所で活用すると、お洒落でメリハリのある空間を安価で作り上げることができるでしょう。

参照記事:飲食店で特別感を演出する照明の秘訣【客単価アップのためのライティング】

水回りを一新し、清潔感と好印象を与える

水回り設備は高価で客席から見えないため、「既存設備をそのまま活用したい」と考える方も多いでしょう。
しかし、飲食店では清潔感が重要です。
水回りを新品に交換することで、「新しい店のトイレはきれい」などとお客さまに好印象を与えられます。

また、技術力の進化に伴い、水回りの設備についている機能も年々変化しています。
最新式のものは安価なものでも質が良く手入れも簡単なので、お掃除の手間を省く上でも交換をおすすめします。

参照記事:飲食店における給排水・衛生設備とは?【店舗開業に必要な水にまつわる設備】

店舗のレイアウトを変更し、以前のイメージを払拭する

最後は、店舗のレイアウトについてです。
客席が同じレイアウトだと、どんなに雰囲気が変わっても以前の店のイメージを引きずってしまいます。
スタッフやお客さまが利用しやすい導線はもちろん意識すべきですが、可能な限りレイアウトを変えるようにしましょう。

グリーンや棚、アートを設置することでレイアウトは比較的簡単に変えることができます。
前の店舗で使われていた什器をDIYでカスタマイズし、設置場所を変えるなどの工夫もおすすめです。

居抜き店舗での開業でよくある質問

居抜き店舗での開業でよくある質問についてまとめました。

Q1:居抜き物件選びで「ここだけは押さえたい」というポイントはありますか?

A:「人通りの良い場所にあるか」「通行人から見えやすい外観か」「十分な広さがあるか」ははじめに確認しておきたいポイントです。
設備面では「電力やガス容量は十分か」「グリストラップは設置されているか」は必ずチェックしておきましょう。

Q2:良い物件を選ぶコツは何ですか?

A:地域密着型の不動産会社では、「インターネットに掲載されない掘り出し物の物件」を扱っている場合があります。
物件サイトをチェックするだけでなく、出店希望地域の不動産会社をこまめに訪問することも大切です。

Q3:DIYは初心者でもできますか?

A:簡単なものなら初心者でも可能です。
YouTubeのDIY動画やホームセンターのワークショップで基本を学び、チャレンジしてみましょう。


本記事では、居抜き店舗でオリジナリティを出すためのコツをご紹介しました。
テーマカラーや照明、レイアウトなど、少しの工夫で店舗の印象は大きく変わります。
既存の設備を活かしつつ、ポイントを絞って投資することで、費用を抑えながら理想の店舗を実現できます。

居抜き物件を上手に活かすには、専門家のアドバイスも欠かせません。
「自分の店のコンセプトに合ったデザインが分からない」「具体的な費用を知りたい」という方は、ぜひ一度、飲食店の内装工事を多く手がけている業者に相談し、理想の店舗を低コストで実現しましょう!


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