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パン屋&ベーカリーの開業にかかる費用や必要な資格・届け出とは?気になる疑問を徹底解説!

Photo by 画像素材:PIXTA

「いつか自分のお店を持ちたい」「自分の世界観を表現できるパン屋さんを開くことが夢」といった方に向け、今回は「パン屋&ベーカリーの開業に必要なもの」をテーマとして取り上げます。取得すべき資格や公的機関への手続き、開業資金のこと、内装デザインに関する注意点などについて解説しますので、参考にしていただければ幸いです。


パン屋&ベーカリーの開業に必要な資格は?

パン屋やベーカリーを開業する際、必要となる資格には次のようなものがあります。


  • 食品衛生責任者(必ず必要)
  • 防火管理者(場合によって必要)
  • パン製造技能士(あると良い)

パン屋やベーカリー開業には、「食品衛生責任者」の資格が必須となります。必ずしもオーナーがこの資格を持っている必要はありませんが、店舗に一人資格取得者が必要なので取っておくと便利でしょう。「栄養士」や「調理師」などの資格を持っている場合は、それらの資格と同時に「食品衛生責任者」の資格も取得している扱いとなります。


「食品衛生責任者」の資格を新たに取得したい場合は、都道府県知事が認めた研修を受講することになります。集合型の他にeラーニング型の研修を実施している自治体も多く、また研修時間も6時間程度なので比較的容易に取得できる資格だと言えるでしょう。取得のための費用は東京都の場合12,000円です。


また、収容人数が30人を超える大型の店舗の場合は、防災の責任者である「防火管理者」の資格取得者が必要となります。店舗の規模によりますが、この資格も1~2日程度の講習受講で取得できるでしょう。


また、パン屋開業において必須資格ではありませんが、パンの製造知識と技術を有していることを証明する国家資格「パン製造技能士」は、持っているとスペシャリストとしての箔がつきます。「2級」「1級」「特級」と三つのレベルがあり、「特級」合格には高い技術力と長い実務経験が必要です。


パン屋&ベーカリーの開業に必要な許可や届け出は?

次に、パン屋&ベーカリーの開業に必要な届け出について確認していきましょう。開業届など一般的な届け出以外に、パン屋やベーカリーを開業するためには次のような許可を管轄の保健所から得る必要があります。


  • 菓子製造業許可
  • 飲食店営業許可

食パンや菓子パンなど、一般的なベーカリーの扱うパンの多くが「菓子」に分類されます。そのため、パンの製造・販売には「菓子製造業許可」が必要です。


また、店内にイートインスペースを設ける場合は「飲食店営業許可」を得なければなりません。販売する商品によっては「食料品等販売業許可」も追加で必要となる場合がありますので気をつけましょう。


特に注意が必要なのは「サンドイッチ(調理パン)」です。サンドイッチは管轄の保健所によって菓子製造業許可だけで良い場合、飲食店営業許可が必要となる場合、食料品等販売業許可を別途得なければならない場合など、判断が分かれます。


法律は頻繁に変化しますので、開業前には必ず管轄の保健所を尋ね、何が必要なのか相談しましょう。


パン屋&ベーカリーの開業資金はどれくらい必要?

Photo by 画像素材:PIXTA

続いて、パン屋やベーカリーの開業に必要となる資金について見ていきましょう。パン屋をオープンさせるには、次のような初期費用が必要となります。


  • 物件取得費
  • 外装・内装工事費
  • 設備費
  • 宣伝費

パン屋の開業に必要な初期費用は立地や面積物件などによって大きく異なりますが、10坪程度の小規模店であれば300万円前後から1,000万円程度だと考えられています。


ただし、20坪を越える大きめの店舗で、調理器具も大型のものを入れる場合は2,000万円~3,000万円が必要になるケースも少なくありません。この他に毎月の運転資金も必要となりますので、お金には十分余裕を持つ必要があるでしょう。


パン屋&ベーカリー開業における内装の注意点は?

最後に、パン屋やベーカリーの内装デザインについて考えていきます。パン屋の内装を考える際、以下のポイントに注意を払いましょう。


  • パンが美味しく見える照明を使う
  • パンをお洒落に飾れる陳列棚を設置する
  • あたたかみのあるナチュラルな雰囲気を心がける
  • パンがとりやすいゆとりある通路を作る
  • イートインスペースは落ち着ける空間にする

パン屋の目的は、お客様にたくさんのパンを購入してもらうことです。そのため、パンが美味しそうに見える照明や陳列方法にはこだわる必要があります。また、お客様がパンを取りやすいよう工夫しなければなりません。


内装について不安がある場合や、「こだわりの内装をしっかり再現したい!」といった思いがある場合は、パン屋やベーカリーの内装に関わったことのある専門の業者に相談してみてはいかがでしょうか?




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