アパレル店舗の坪効率をアップさせるには?【出店時に押さえておきたい収益率の計算法】
2025-04-24

アパレルショップの出店を検討している皆さま、「きちんと利益を上げることができるのか」と不安に感じていませんか? 店舗の生産性を高めることは、長期的な運営を成功させるために欠かせない要素です。
そこで、今回は「アパレル店舗の収益率をアップさせるための手法と、その計算法」をテーマとして取り上げます。初心者でも実践できる店舗デザインのアイデアも紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてください!
坪効率とは?収益率を高める基本を理解しよう
収益率の計算方法にはさまざまな手法がありますが、生産性の指標の一つとして活用されているのが「坪効率」という考え方です。「売り場1坪(約3.3㎡)あたり、月にいくら売り上げているか」に焦点を当てたもので、以下の数式で計算できます。
坪効率 = 月間売上高 ÷ 店舗坪数
例えば、月間売上高が300万円で店舗面積が30坪の場合、坪効率は10万円(300万円÷30坪)となります。「坪効率」と似た言葉に「坪売上」がありますが、どちらも同じ意味で使用されることが多く、計算方法も同様のものです。
坪効率を高めれば、店舗面積を広げることなく売上を伸ばせます。特に駅前や都心部などは店舗の賃料が高額であるため、狭いスペースで効率的に売上をアップさせる工夫が重要です。競合店が多いエリアでも、坪効率の向上は競争力アップに直結するでしょう。
アパレル店舗で坪効率をアップさせる3つの方法

坪効率を向上させるためには、店舗運営の工夫が欠かせません。以下に、アパレル店舗で効果的な3つの方法を紹介します。
1. VMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)を活用して購買意欲を刺激
VMDとは、視覚的な効果を活用して商品の魅力を引き立て、購買意欲を高める手法です。アパレル店舗では、以下のポイントを意識すると良いでしょう。
- 季節感を演出する
- 主力商品を目立たせる
- 視線を誘導する
- わかりやすさを重視する
例えば春なら、花や新緑を彷彿とさせる色を採り入れる
入口付近やアイレベル(目線の高さ)に注目商品を配置
高さの異なるラックやグラデーション配置で奥の商品にも注目を集める
サイズや形状が一目でわかる配置で買いやすさをアップ
「視覚的な効果」というと、「いかに魅力的なディスプレイにするか」という点に注目してしまいがちですが、サイズや形状がすぐにわかり、サッと手に取ることのできる「わかりやすい」「買いやすい」配置も同じくらい大切です。
2. 店内の導線を見直してストレスフリーな買い物体験を提供
店内の導線についても、今一度見直しをすると良いでしょう。店内の導線が悪いと顧客のストレスが増え、購買意欲が下がる恐れがあります。気持ちよく歩ける店内になっているか、以下の点を確認しましょう。
- 通路は十分広く、お客さま目線で歩きにくくはないか
- お客さま同士やスタッフが接触してしまうレイアウトになっていないか
- 動線を円形に設計し、店内を自然に一周できるようになっているか
一般的には入口から時計回りに商品を配置し、試着室やレジへスムーズに誘導するレイアウトが効果的と言われています。
3. 店舗デザインとレイアウトを工夫して坪効率を最大化
店舗デザインとレイアウトは、坪効率に直結する重要な要素です。以下のポイントを意識して改善しましょう。
- デッドスペースを活用
- 入口の魅力をアップ
- 店員との距離感を調整
- 居心地の良さを追求
棚の上部や下部に小さなディスプレイを設置
外から見える位置にトレンド商品を配置するなど入店を促す
入店時に店員と目が合いにくいレイアウトで顧客の緊張を軽減
広めの試着室や落ち着いた照明などで滞在時間を延ばす
滞在時間が長いほど購買率が上がる傾向があります。居心地の良い空間づくりは、売上アップに直結する重要な要素です。
坪効率をアップしてアパレル店舗の収益を最大化しよう
坪効率を高めることは、アパレル店舗の収益率を向上させる近道です。VMDの活用、導線の見直し、店舗デザインの工夫を組み合わせることで、限られたスペースでも売上を劇的に伸ばせます。この記事で紹介した方法を試して、坪効率アップに挑戦してみませんか? 最後に今すぐできるアクションをおさらいしましょう。
- 1.まずは現在の坪効率を計算
- 2.店内のデッドスペースがないかチェック
- 3.顧客の動線を見直し、ストレスポイントを改善
不安なことや困ったことがある場合や、さらに詳しい店舗デザインやレイアウトのアイデアを知りたい方は、ぜひ専門の業者に相談してみてください。専門家ならではの視点で、売上アップに直結するアドバイスが得られるはずですよ!
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