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いま話題の「角打ち」を営業するにはどんな許可が必要? 小売店で飲食物を提供する際のルール

Photo by iStock.com/gpointstudio
書店に併設されたカフェやアパレルショップ内のコーヒースタンド、酒好きの間でブームの角打ちなど、今、小売店に飲食スペースが併設されるケースが増加中です。既存の小売業と飲食業のコラボは相乗効果で集客を図る武器にもなり、今後も増えることが予想できます。一方で飲食業を取り入れるためにはルールがあり、小売店とは異なる縛りで悩むオーナーも。一体どんなルールがあるのでしょうか。

「営業許可」を取得しよう

小売がメインの店でも、飲食スペースを持つために必要なのが「営業許可」です。各エリアの保健所で取得することができますが、食品関係の営業許可は、目指す業態によって異なります。大きく分けると次の通り。

■喫茶店営業許可…アルコールを含まないドリンク類と茶菓子程度を提供する場合
想定ケース:コーヒー豆販売店でドリップコーヒーを販売、書店にソフトドリンクと焼菓子が食べられるカフェを併設

■飲食店営業許可…アルコールを含むドリンク類を提供したり、食事メニューを充実させたい場合
想定ケース/雑貨も販売するレストラン、有料試飲や角打ちを取り入れるリカーショップ

ただし、営業の分類基準はエリアによりさまざま。またパン屋併設のベーカリーカフェなどは、自治体や営業形態、パンの種類などによって飲食店営業許可と合わせて菓子製造の営業許可が必要なケースも。まずは出店エリアの保健所に相談するのがおすすめです。

Photo by iStock.com/kzenon

営業許可取得のために必要な条件は?

営業許可取得のためにはまず、「食品衛生責任者」を設けなければなりません。食品衛生責任者は、店の衛生管理や指導を行います。資格を得るためには、6時間程度の養成講習会の受講が必要。ただし、調理師や製菓衛生士、栄養士など養成講習を免除される場合もあります。

さらに飲食スペースを設けるには、店の造りにも規定が。例えば飲食店営業許可を取得するためには冷蔵設備や給湯設備、客用トイレの設置、客席は10ルクス以上の明るさが必要です。また衛生上、原則2槽以上の洗浄槽も義務付けられています。なお喫茶営業許可の場合は、洗浄・給湯設備の基準などが飲食店営業許可よりも緩くなります。

これらは新たに店を作る場合はもちろん、すでにある店舗に飲食スペースを設ける場合も条件は同じです。本格的な工事に入る前に、間取りやレイアウトを持って保健所に相談して進めていきましょう。

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ブームの角打ちは間取りやレイアウトがポイントに

酒屋の一角でお酒が楽しめる角打ち。長く愛されるこのスタイルが、今ブームの兆しを見せていて、新たに取り入れたいと考える酒屋も増えています。しかし角打ちスタイルを取り入れるには、ほかに比べて注意したいことがあります。

酒屋として、酒類の店舗販売に必要なのは「一般酒類小売業販売免許」。一方、角打ちのため飲食スペースを店内に設ける場合は「飲食店営業許可」が必要です。しかし現状では、酒類の販売場所が飲食スペースと同じであることは認められていないのです。

そこで角打ちを取り入れたい場合、販売スペースと飲食スペースを明確に区切る必要があります。この仕切りは壁以外に、ついたてやパーティション、レイアウト次第で許可が下りる場合も。販売スペースと飲食スペースの面積やレイアウトなどは行政の指導を受けながら進めます。また店内でワインの有料試飲を行う場合も同様です。

「飲食業」はその性質上、衛生面の縛りや設備投資の必要があり、ルールが多く厳しく感じるかもしれません。しかし既存の小売店に“飲食”という新たな付加価値を付けることは店の個性となり、大きな話題を呼ぶことも。また、憩いの場として定期的に人が集まる場所に繋がっていくきっかけにもなります。

営業許可取得の基準はエリアにより異なる場合があるので、まずは保健所への相談が必要です。保健所や専門家と間取りやレイアウトの相談をしながら、あなたらしい店づくりを進めていきましょう。

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