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飲食店における居心地の良いカウンター席の作り方。形や高さ、スペースを工夫しよう

画像素材:PIXTA
小さな飲食店であれば入ってすぐに目に入ることもあり、まさに「お店の顔」ともいえるカウンター。素材や形にこだわっている飲食店も多くあります。さらに最近は、お一人様での来店も珍しくなくなり、カウンター席を選んで座るお客様も増えてきました。居心地の良いカウンター席であれば、お客様が食事やお酒をゆっくりと楽しむことができるため、客単価アップにも繋がります。今回は、カウンター席を作る際のポイントや注意点をご紹介します。

カウンター席を店に配置するメリットと注意点

カウンター席は厨房が目に入る位置であることが多いため、お客様が調理への安心感を覚えたり、料理ができる過程をパフォーマンスとして楽しむことができたりするというメリットがあります。また、店舗側としても、お客様の料理やドリンクの進み具合を目の前で確認しながら提供できたり、料理の提供や食器の片づけをキッチンの中から行えたりするため、効率的な営業に繋がります。

しかし一方で、テーブル席と違って隣との距離感が近いことから、他の人の会話が気になったり荷物や上着を置くスペースが無かったりと、お客様が窮屈に感じられる場合もあります。店舗側では食器洗いや生ゴミなど、食事中のお客様にあまり見て欲しくないものが見えてしまうことも。このため、客席間のスペースを確保したり、カウンター内部の洗い場やゴミ箱などが見えないように配慮したりすることが重要です。

カウンターの「形」で雰囲気が変わる

ひと口にカウンター席といっても、様々な形があります。それぞれの形によってカウンター席の雰囲気も変わるので、自店にはどのような形が合うのか考えてみると良いでしょう。

■I字型
費用やスペースとの兼ね合いも比較的取りやすく、カウンター席の主流といえる「I字型」。スタッフとお客様が向き合う形になるため、コミュニケーションが取りやすいところが特徴です。

■コの字型
スタッフがお店全体の様子を確認しながら接客できるのが、「コの字型」です。お客様同士が向き合う形になるので賑やかな雰囲気となり、大衆居酒屋のようなカジュアルなお店に向いている形といえるでしょう。

■L字型
前からだけでなく、サイドからも調理場の様子が見えるのがポイント。座っていても比較的調理している様子が見やすいため、寿司屋や創作料理など調理工程をパフォーマンスとして楽しんでもらいたい店舗におすすめです。また、静かな落ち着いた雰囲気にもなりやすく、割烹などのしっとりとしたムードを演出したいときにも向いています。
画像素材:PIXTA

カウンターの「高さ」にも注目

カウンターの高さは、衛生上料理を提供する付け台の位置よりも低くする、座ったときにスタッフに見下ろされているような不快感を与えないようにするなどの配慮が必要です。これらの基本を踏まえたうえで、高さを設定する必要があります。

■ローカウンター
高さが70㎝程度と、家庭のダイニングテーブルとほぼ同じ高さの「ローカウンター」は、多くの店舗で使われている定番ともいえる高さ。座った状態でも足が床にしっかり着くため、長時間ゆったりと食事やお酒を楽しんでもらうことができます。

■ミドルカウンター
キッチンの流しと同じくらいの95cmほどの高さなのが、「ミドルカウンター」。ローカウンターとハイカウンターの中間の高さで、座ったときに何とか足のつま先が床に着く高さです。この高さのカウンターは、比較的少ないタイプといえるでしょう。合わせて使う椅子も限られるので、選び方に注意が必要です。

■ハイカウンター
バーなどでよく見かけるタイプで、カウンターの高さは1050cm程度。キッチンの中にいるスタッフとお客様の目線の高さが合わせやすいので、コミュニケーションを取りやすいのが特徴です。ただし、カウンターの高さに合わせて椅子も高くなり、座っても床に足が着かず不安定なので、長時間座るのにはあまり適していないという点も。

スペースを考えて客席を配置する

居心地の良いカウンター席を作る上で気を付けたいのが、カウンターの奥行きと横幅です。奥行きが狭いとあまり料理を置けなくなりますし、横幅が狭いと客席同士が近くすぎてしまい、お客様が落ち着けなくなってしまいます。一般的なカウンターの奥行きとしては450~500mm、一人当たりの席の横幅としては600mmです。横幅はパーソナルスペースも考慮して、75~90cmは取りたいところです。

カウンター席はお客様一人一人のスペースが狭くなってしまうため、椅子の下に荷物入れを置いておくとお客様から喜ばれるでしょう。

高さや形など、カウンター席は様々なバリエーションがありますが、大事なのはお客様の目線に立って作ること。お店の雰囲気に合っているか、居心地が良いかなど、実際にカウンター席に座ってみてどのように作ったらいいか考えてみると良いでしょう。

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