昨年神戸の三宮に造りました割烹料理店

御料理 味勧屋さんです

1棟借りの物件でしたので

1階カウンター2階は個室3階はスタッフルーム4階は倉庫

そんな構成で造りました

兵庫県は個人的には生まれ育った地域なので

思い入れもひとしお。。。。

がんばって設計したのですが

そのせいでしょうね

なかなか施工会社が決まらず

大変でした

やっぱり店舗で数寄屋造りってなかなか造れる会社無いんですよね
（まともなコストで。。。）

茶室や住宅なら数寄屋の大工さんも居ますし工務店がありますが

店舗、特に飲食店となると設備のボリュームが大きくなり

設えは数寄屋慣れしている大工さん達が造れば素敵になりますが

設備と旨く融合共存出来ていないお店を古都でしばしば見かけます

やっぱり飲食店にとって確かに設えは大事なのは確かですが

最も大事なのは足回りの機能の設備なんですよ

限られたスペースでも使いやすい動線の厨房

視覚的にも処理され快適に効く空調

掃除しやすい水回り

煙りでモクモクにならない換気設備
合わせて排気給気のバランス

コントラストのあるドラマティックな照明計画でも作業場の照度の確保

グラス、器の収納計画

サービスのしやすい動線計画

などなど

まあ、当たり前の事なんですけど

そうでない見た目素敵なお店を見かける度に残念に思っていますので

やっぱり店舗は専門の店舗の設計と施工が大事だなと今回の仕事を通して思いました

施工していただいた会社様には

手間ひま掛けていただき

細やかな設えを崩さない様にデリケートに設備を各所で通していただきました

勿論、設計時にそう言う計画を綿密にしているんですが

現場で細かく折り合わない時の対処が慣れている施工会社はやっぱり違います

味勧屋さんは弊社の設計ですが

施工会社さんの力量があったから完成できた

本当にそう思いました

始めたときに思った以上に大変な仕事にはなりましたが

とても勉強になり、

また思い入れ深いお店を生まれ故郷に造れた事

施主様、施工会社様に感謝です

ありがとうございました


生長　弘丞