飲食店の人件費を抑えるための店舗デザインとは?【働きやすい環境から考える!】
2023-01-31

そこで、今回は「人件費を抑えるための店舗デザイン」をテーマとして選びました。従業員が働きやすい環境が人件費を抑えることにつながる仕組みや、レイアウトのアイデアなどをご紹介します!
働きやすい店舗デザインが人件費を抑えることにつながる理由
店舗デザインは、必要な従業員の数に大きく関係しています。例えば、同じ敷地面積であっても、ワンフロアの店舗と2~3階建てになっている店舗では、お客様の把握がしやすいワンフロアの店舗の方が接客対応のための従業員数は少なく済みます。死角となる客席が少なければさらに人手を省けるでしょう。また、お客様の目に触れない部分ではありますが、立ち回りやすく掃除のしやすい厨房であれば、それだけ従業員の負担を減らせます。1人ひとりが無理なくスピーディーに動けることで、従業員のストレスを減らすことができ、また効率が上がるため、人手の削減も可能です。
お客様同士のコミュニケーションも期待できるコの字カウンター
従業員の作業効率を上げやすい店舗デザインのアイデアとしては「コの字カウンター」が代表的です。コの字カウンターとは調理スペースの周りに、カタカナのコの字になるようカウンター席を配置したレイアウトのことで、小規模な飲食店でよく見られます。コの字カウンターは調理スペースから客席全体を見渡しやすく、ホールを歩き回って接客する必要がないため、従業員が効率良く動けます。また、お客様同士がコミュニケーションを取りやすく、会話が弾むデザインでもあるため、活気のある店内の雰囲気を演出しやすいという付加価値もあります。
コの字カウンターの導入を検討する際は、店舗のコンセプトに適した高さのものを選ぶことが大切です。加えて、お客様と従業員がお互い安心してコミュニケーションを取れるよう、目線の高さにも配慮しましょう。
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セルフサービス導入は人手不足解消の救世主

セルフサービスを導入する場合は、お客様目線での導線作りに気を配りましょう。ごちゃごちゃとした場所はお客様にストレスを与えてしまいます。
例えば、券売機近くやドリンクバー周辺、食器を下げるカウンターは人溜まりができやすいポイント。席を立って移動する際、お客様同士がぶつかりやすい構造も同じようにストレスとなります。適切なスペースを確保し、混雑する時間帯でもお客様がスムーズに動けるような工夫が必要です。
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店舗デザインを工夫すれば無理のないワンオペ営業も可能
コの字カウンターやセルフサービスの導入など、店舗デザインに工夫を盛り込むことで、無理のないワンオペレーション営業も可能になります。調理から接客まで、すべてを1人で切り盛りするワンオペレーション営業は、究極の人件費節約と言っても過言ではありません。ワンオペレーション営業を視野に入れる場合は、前項で紹介した工夫以外に、厨房内に広めのスペースを確保することがおすすめです。ある程度のスペースがあれば営業開始前に予め仕込んで置いたものを並べておくことや、溜まった洗い物を一時的に置いておくことが可能です。スペースにゆとりを持たせることで、混雑する時間帯も落ち着いて乗り切れます。
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従業員が働きやすい店舗は、即ち人件費を抑えることのできる環境です。多額の費用をかけなくても、今回紹介したような工夫で働きやすい空間は実現可能。店舗デザインのプロに相談して、店舗に最適のレイアウトを考えましょう!
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