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見栄え良く機能的なファサードとは?【ガラスの断熱性なども要チェック!】

Photo by 画像素材:PIXTA

集客力を高めるためにも、店舗の外観には力を入れる必要があります。特に人気が高いのは、外から店内を確認できる視認性の高いガラスファサード。しかし、ガラス張りの店舗は、冬場は外の冷気が店内に侵入しやすく、夏場は太陽光が室温を上げてしまうという問題も。そこで今回のテーマは「見栄え良く機能的なファサード」。ファサードデザインの重要性や、集客力の高いファサードデザインのポイント、人気の高いガラスファサードのメリット・デメリット、効果の高い断熱ガラスなどについて説明しますので、ご参考にしていただければ幸いです。


ファサードとは?店舗づくりにおけるファサードの重要性

「ファサード」とはフランス語の「façade(=建物の正面)」がもとになった言葉で、建築業界では「正面から見た際の建物外観」を指します。ファサードデザインは店舗の第一印象を決める重要な要素であり、これによって飲食店の集客力が左右されると言っても過言ではありません。どんなに味の良いレストランであっても、通りかかった方に「なんだか入りにくいお店だな」と思われてしまっては食事してもらう機会を喪失してしまうでしょう。そうならないためにも、ファサードデザインには力を入れる必要があります。


関連記事: 飲食店の入り口、ファサードづくりのコツを紹介。外観から好かれる店になるには?

集客力の高いファサードデザインのポイント

集客力の高いファサードデザインのポイントは次の通りです。


  • 店内の様子が外からでもわかる
  • 何のお店なのかすぐにわかる
  • 周囲と調和しており安定感がある

初めてのお店に入る時、外からは中の様子がわからず「お客さん誰もいなかったらどうしよう」「店内の雰囲気が怖かったらどうしよう」と緊張した経験はありませんか? このように、中の様子の確認できない店舗は来店客を尻込みさせてしまう傾向にあります。反対に、店内の様子が外からでもよくわかるファサードデザインになっていると「明るいお店だな」「お客さんもたくさん入っているようだ」と確認できるため、お客様は気軽に入店することができるのです。


また、看板などで「何のお店か」がすぐわかるようになっていることも大切です。カニ料理のお店が大きなカニの看板を出していたり、ファストフード店がお店の目印ともなるアルファベットを大きく掲げていたりするのを街中でよく見かけますが、このような工夫は人の目を引きつけるのに大いに役立ちます。加えて、周囲のデザインと調和していることも重要です。ナチュラルで清潔感のある住宅街の一角に、奇抜なファサードデザインの店舗があったら目立つかもしれませんが、通りかかった人は驚いてしまうでしょう。街並みに溶け込んだ安心感のあるデザインを目指しましょう。


ガラスファサードのメリット・デメリット

Photo by 画像素材:PIXTA

3つのポイントの中でも最も大切な「店内の様子が外からでもわかるデザイン」として有効だと言われているのが、外壁をガラス張りにした「ガラスファサード」です。多くの店舗で活用されているガラスファサードには次のようなメリットがあります。


  • 店内の様子がよくわかるので安心感があり、入店しやすい
  • 透明感があるため、スタイリッシュでお洒落な雰囲気を演出できる
  • 自然光を取り入れやすく、店内が明るくなる
  • 外との一体感により開放感が生まれ、店内を広く見せることができる

わかりやすさの他にも、外との一体感により「お洒落で、明るく、広い」雰囲気の店舗づくりが可能な点がガラスファサードの魅力です。しかし、これらのメリットが一転して店舗の欠点になってしまうケースも見受けられます。ガラスファサードのデメリットは次のようなものです。


  • 店内が丸見えなので、プライバシー性が低い
  • 室温の管理が難しく、寒暖差が生まれやすい
  • 内装工事の費用が高くなりがち

静かな雰囲気の中で食事を楽しみたいお客様にとっては、外の視線が気になるガラスファサードは落ち着かないこともあります。また、ガラスファサードは一般的な壁よりも内装工事の費用が高額になりがちであるという問題もあります。何より難しいのが室温の管理です。直射日光が当たりやすいため夏は暑く、また、冷気を通しやすいため冬は寒くなりやすいのです。ガラスファサードを成功させるためには、ガラス選びが重要になります。


ガラスファサードを成功に導く断熱性の高いガラスとは?

「夏は涼しく、冬はあたたかい」店内を実現させ、ガラスファサードを成功させるためには、壁面に使用するガラスにこだわる必要があります。断熱ガラスにはさまざまな種類がありますが、特に「Low-E複層ガラス」と呼ばれるものが人気です。Low-E複層ガラスは、普通のガラスに比べて1.5~2倍程度の断熱性を期待できることに加え、透明性を落とさないという利点があります。快適な室温と明るさや開放感を両立できるのです。


しかし、Low-E複層ガラスは価格が一般のガラスよりも高く、ものによっては3倍以上になることもあるため、取り入れる場所を工夫する必要があります。断熱性の高いガラスを取り入れ、ガラスファサードを成功に導くためにはくわしい知識が欠かせません。ガラスファサードを検討する際は、ぜひ専門業者にご相談ください。



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