1. トップ
  2. 店舗デザインマガジン
  3. 飲食店で特別感を演出する照明の秘訣【客単価アップのためのライティング】
店舗デザインマガジン

飲食店で特別感を演出する照明の秘訣【客単価アップのためのライティング】

Photo by 画像素材:PIXTA

物価上昇の影響が続いているため、「客単価アップを狙いたい」と考えている飲食店経営者の方も多いのではないでしょうか。できる限り経費を抑えつつ「リーズナブルな雰囲気の店」というイメージから脱却するために活用できるのがライティングデザイン。光の使い方次第で特別感を演出し、店舗を「高見え」させることが可能です。


今回は高級感のある照明と賑わいのある照明の違いや、料理が美味しく見える照明など、「客単価アップのためのライティング」について徹底解説します。ぜひご参考にしていただければ幸いです。


高級感のある照明と賑わいを感じる照明の違い

お客様に特別感を味わっていただくためには、高級感があり非日常を感じさせる空間演出が欠かせません。ライティングデザインにも「高級感のある照明」と「賑わいを感じる照明」があるため、まずその違いを理解する必要があります。高級感のある照明の特徴は次の4つです。


  • 直接照明を使いすぎない
  • 間接照明を効果的に活用する
  • 下からの照明を取り入れる
  • 光と影のコントラストを意識する

高級感のある照明とは、簡単に言ってしまえばやや暗めのライティングのことです。もちろん、ただ暗くするだけでは料理がよく見えなくなってしまったり不気味な空間になってしまったりするので、工夫して暗さを演出することが大切です。そのためには、直接照明を使いすぎないことと、間接照明を効果的に活用することが欠かせません。


直接照明とは、その名の通り明るくする対象に直接光を当てるタイプの照明です。舞台のスポットライトなどを思い浮かべると良いでしょう。明るい光は裏表がなく見る人に安心感を与えますが、繊細さには欠けます。間接照明とは、壁や天井などに光を当てて反射した光で対象を照らすタイプの照明のことです。直接照明とは反対に、複雑でミステリアスな光の動きを作ることが得意だと考えられています。


また、下からの照明は光源の位置を下げることで「地平線上の朝日や夕日」に近い雰囲気の明かりを作り出すことができるため、ドラマティックな空間演出が可能です。光と影の繊細なコントラストもまた、人の心を揺さぶり感動させる効果があります。


逆に、賑わいを感じる照明は、次の2つの様な特徴を持っています。


  • 広範囲を明るく照らす照明器具を活用する
  • 影を作らない

店内の隅々まで明るく照らし、影を作らないよう意識するとミステリアスかつドラマティックな雰囲気はなくなり、開けっぴろげで気安く賑やかな印象になります。


関連記事: バーの内装はコンセプトが重要。照明やカウンターのデザインでおしゃれな大人の空間に

料理を美味しく見せる照明で客単価アップ

客単価アップを狙うためには、料理を美味しく見せるライティングデザインを理解することも大切です。料理を「おいしそう」「もっと食べたい」と感じてもらう照明のポイントは次の2つです。


  • 料理の色に合った明かりを選ぶ
  • 光を料理に集める

フレッシュなサラダ、ステーキ、焼き魚……それぞれが最もおいしく見える明かりは異なります。取り扱っているジャンルの料理の色味を分析し、最も映える色温度の明かりを選定することが重要です。また、明かりをテーブルではなく料理に集中させ、光のコントラストを作り出すことも効果的。料理が目立ち、よりお客様の食欲を刺激することができるでしょう。


関連記事: “光”を味方につけて繁盛店に! おいしく見せて雰囲気アップの照明術

イルミネーションや自然光を取り入れた演出

Photo by 画像素材:PIXTA

店舗の近くに有名なイルミネーションスポットがある場合や、高層階で夜景が美しく見えるロケーションの場合は、「外のイルミネーションや夜景自体を照明として活用する」というテクニックもあります。大きな窓を設け、あえて店内の照明を抑えることで外の美しい景色がよく見えるような内装にする、都心部の高層ビル上層階に位置するレストランなどで積極的に取り入れられている手法です。それだけで「ここでしか見られない特別感のある光景」を作り出すことが可能なので、物件探しの段階から意識するのも良いでしょう。


風営法に注意!法律違反にならないために

照明を工夫して特別感を演出する際に気をつけたいのが風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)。実は、飲食店の照度は法律によって細かくルールが定められています。ムードを出そうとするあまり、法律違反になってしまわないよう気をつける必要があります。法律を守りつつ、より店舗にあった効果的なライティングデザインを考えるためには専門知識のあるプロからのアドバイスが欠かせません。ぜひこの機会に、照明のプロに相談してみてはいかがでしょうか?



あわせて読みたい: 飲食店の内装を変えて回転率アップ!【椅子や天井、照明にできる工夫】

店舗デザイン.COMでは、様々なタイプの会社を作品事例とともに紹介しています。色々な検索方法で自分にあったデザイン会社をデザイン設計会社設計施工会社のタイプ別に探すこともできます。また、どのように探してよいか迷われている方には、マッチングサービスがおすすめです。
店舗オーナーは知っておくべき!
お役立ち資料ダウンロード
PDFアイコン

店舗づくりにかかる費用

デザイン会社選びで注意することは

無料
会員登録してダウンロード
アカウントをお持ちの方は ログイン

店舗デザインマガジンについて

店舗デザイン.COMが出店者の方へお届けするWEBマガジン。
出店者より寄せられた悩みや疑問を元に、内装のデザイン、設計、施工に関する業界知識や制度などの役立つ情報を定期配信しています。

自分に合ったデザイン会社が見つかる!

お店のイメージを登録するだけで、平均7社から提案が受けられます。