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デザイナーの流儀 〜店舗デザインのプロに聞きました〜
  • ヤマシタマサトシ (設計・デザイン) 2016/6/2投稿

    流儀

    省略可能です。ただし、省略できるところとできないところはあります。

    私もマスタープランベースでの多店舗展開の設計もしていますが、家具や仕上や看板サインなどを共通仕様とする事で作図時間や設計を練る時間はもちろん、見積や製作などのトータルコストを割安にする事が可能です。厨房のオペレーションが詰められていれば検証にかかる時間も大幅に削減できます。

    反面、店舗ごとの地型にあわせて設計する必要のある壁面まわりなどは、基本仕様をベースにしつつ柔軟に対応する必要があります。店舗ファサードも出店場所によって条件がさまざまなので、あまり楽にはならない印象です。

    最近の流れとしてはどこにいっても同じ仕様という多店舗展開よりも、ブランドの基本仕様は守りつつも、出店場所ごとに+αの要素を加えてアレンジする柔軟性などが求められる事が多いです。

    たとえば、一つの拠点を中心とした複数店舗で人員や食材の融通を効かせる3〜4店舗くらいの多店舗展開の場合は、標準仕様の使い回しはあまりオススメしません。店舗ごとの差別化ができないからです。(ほぼいつも満席で、チャンスロスを埋める為に隣接店舗を出すなどは例外です)

    逆に年間10店舗以上のペースで出店されるのであれば、最初にブランドの軸としての標準デザイン仕様を詰めることは必須でしょう。いずれにしても、多店舗展開=同じ見た目のお店である必要性が本当にあるのか?コストメリットを重視しすぎて同じ仕様にこだわるよりも、多店舗展開による店舗ブランドの価値向上こそ重視するべきです。

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