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建築資材の価格が高騰中!見積もりがずれてしまう落とし穴に備えたい

画像素材:PIXTA
現在、店舗デザインにおいて「建築資材高騰」という大きな問題が深刻化しています。2022年3月の建築資材物価指数は、前年同月に比べ19%以上増加しました。今回は、この「建築資材高騰」の原因や、資材高騰により具体的にどのような影響があるのかを考えていきます。

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円安が直撃!原材料の多くを輸入に頼っている日本

まず、建築資材が高騰している1番の原因は現在の円安にあります。日本は資材に用いる原材料の多くを海外からの輸入に頼っているため、円の価値が下がると原材料の価格が一気に値上がりしてしまうのです。世界情勢が不安定な現在、円安の終わりは未だ見えず、しばらくはこのままの状態が続きそうです。

2021年春に起こったウッドショックの多大な影響

建築資材高騰の2つ目の理由は「ウッドショック」「アイアンショック」「ウクライナ危機」が立て続けに起こったことです。

「ウッドショック」とは2021年の春から起こっている木材の価格高騰のこと。発端は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で大幅に落ち込んだ経済を回復させるために実施された大規模な低金利政策。その影響で、米国では未曾有の新築住宅建築ラッシュが巻き起こりました。

そのうえ、経済が急成長している中国でも同時期に木材の需要が増えています。これらに加え、通販商品を運ぶためのコンテナにも木材が大量に使われたため木材を扱う市場が大パニックに陥ったのです。一時期、合板の建設資材物価指数は前年に比べ90%以上増えました。品薄は徐々に解消されていますが、2022年夏現在、まだ値上がりは収まっていない状態です。

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アイアンショック、ウクライナ危機も追い打ち

「ウッドショック」に続いて引き起こされたのが「アイアンショック」です。原因は「ウッドショック」とほぼ同様。木材より価格高騰はゆるやかですが、それでも鋼材の建設資材物価指数は前年比25%以上増加を記録しました。これに加え、生コンクリートなどの価格も上昇傾向にあります。

この混乱に拍車をかけたのが2022年2月に始まったロシア軍のウクライナ侵攻です。日本ではロシアからも多くの原料を輸入していますが、ロシアへの経済制裁が行われたことにより、これらが値上がりしました。特に顕著なのが石油をはじめとする燃料やアルミニウムなどの資源の価格高騰で、影響の長期化が懸念されています。

なぜ見積もり通りにいかないのか?「概算見積書」と「正式見積書」の違いを確認!

画像素材:PIXTA
では、この建築資材の価格高騰は店舗デザインにどのような影響をもたらすのでしょうか? 最も問題になっているのは「概算見積書より大幅に値上がりしてしまう可能性がある」ことです。

受注者側から発注者側に提示される見積書には大きく分けて「概算見積書」と「正式見積書」があります。「概算見積書」は、初期に提示される見積書で、場合によっては発注者側が他社との相見積もりを出すのに使用することもあります。そのため、見積もりの精度としてはあまり高くありません。一般的に実際の費用と比べて-25%~+50%ほど違いが生じると言われています。

「正式見積書」はこれとは違い、単価や数量、工事の工程など、できる限り細かい部分まで具体的に計算し、出される見積書です。基本的にはこの正式見積書を元に契約へと進みます。「概算見積書」に比べ精度も高く、-5%~+10%の範囲に費用の差は収まると考えられています。

「概算見積書」の段階で、もちろん資材の価格も計算に入れますが、ウッドショックやアイアンショック、ウクライナ危機のように資材価格がいきなり急騰すると見積もり時よりも大幅に費用が上がる、という事態に陥るのです。

今後店舗のリフォームなどを考えている方は、今回の記事でご紹介した資材価格高騰の影響を鑑み、余裕を持って予算組みをすることをオススメします!

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設計・デザインに関するFAQ:
最近、資材や建材の価格が高騰していると聞きます。 そんな中、なるべく材料費を抑えるためにできる工夫があれば教えていただきたいです。

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