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デザイナーの流儀 〜店舗デザインのプロに聞きました〜
  • 河端 一志 2026/1/13投稿

    流儀

    10坪以下のバーでは**「広さ」よりも「圧迫感を出さない工夫」**が重要です。
    設計段階で次のポイントを押さえることで、同じ面積でも印象は大きく変わります。

    ① レイアウトは「通路幅」よりも「視線の抜け」を優先

    狭小バーでは、無理に席数を増やすと一気に窮屈になります。

    カウンターは奥行きを抑えた設計にする

    正面や入口から奥まで視線が抜ける配置を意識する

    背の高い什器や間仕切りは極力置かない

    特にカウンターバーの場合、
    「人が通れるか」だけでなく座ったときの視界の広さが居心地を左右します。

    ② カウンターと客席は「余白」をつくる

    10坪以下では、
    すべてを詰め込まないことが重要です。

    カウンター席+α程度に席数を抑える

    テーブル席を入れる場合も可動式にする

    空いた床面を“余白”として残す

    結果的に、
    「狭いけど落ち着く」「長居したくなる」空間になります。

    ③ 備品は「小さい・薄い・多機能」を基準に選ぶ

    備品選びも空間印象を大きく左右します。

    冷蔵庫・製氷機は必要最小サイズ

    壁付け・カウンター下収納を活用

    ワゴンや可動棚で用途を兼ねる

    大型機器を置くほど、
    厨房も客席も圧迫感が出やすくなります。

    ④ 色・素材・照明で「奥行き」を演出する

    物理的に広げられない分、視覚効果が鍵になります。

    壁・天井は暗すぎない色味を選ぶ

    鏡・ガラス・間接照明で奥行きを出す

    ダウンライトを均等に配置し、影を強く出しすぎない

    「暗い=バーらしい」ではなく、
    暗さのバランスが重要です。

    ⑤ 10坪以下こそ「設計の順番」が重要

    小さい店舗ほど、
    後からの修正が難しく、コストも上がります。

    先に動線・厨房・収納を整理

    その後に内装デザインを決める

    見た目先行で決めない

    この順番を守ることで、
    狭さを感じさせないバーを実現できます。

    まとめ

    10坪以下のバーづくりでは、

    席数を詰め込みすぎない

    視線と余白を意識する

    備品は最小・多機能で選ぶ

    この3点が、
    「狭いのに居心地がいい」バーをつくる最大のポイントです。

    小さいからこそ、設計で差が出ます。
    物件が決まった段階でのレイアウト相談だけでも、失敗を防ぐことができます。

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