問い
last update:2025-02-26 14:16:41.0
ライブハウスやスナックなど、防音対策が必要な業態を開業する際に注意する点はありますか?
防音対策が必要な業態を開業するにあたり、音のトラブルを防ぐために必要なことをお聞きしました。
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入山 裕貴 2025-02-26 14:16:41.0投稿
流儀
防音対策が必要な業態(ライブハウス・スナックなど)を開業する際の注意点
1. 法規制の確認
建築基準法: 用途地域ごとに防音性能の規定が異なるため、事前に確認が必要。
騒音規制法: 各自治体で異なるため、開業予定地の条例を確認。特に夜間の騒音基準は厳しくなることが多い。
消防法: 防音工事によって換気設備が影響を受ける可能性があるため、消防法に適合した設計が求められる。
2. 建物の構造を考慮する
**RC造(鉄筋コンクリート)**は遮音性が高いが、追加の防音工事が必要な場合もある。
木造や軽量鉄骨造の物件では、特に低音域が漏れやすく、より高度な防音対策が必要。
地下物件は騒音対策に有利だが、換気・湿気対策が課題になる。
3. 音漏れ対策のポイント
壁: 遮音シート、グラスウール、防音パネルを使用し、二重壁構造を検討する。
天井: 上階への音漏れ対策として、浮き構造(浮き天井)を採用。
床: 振動が伝わらないように、防振マットや二重床構造を検討。
ドア・窓: 防音ドア・防音サッシを使用し、隙間をしっかり塞ぐ。
4. 近隣への配慮
開業前の説明: 近隣住民や管理会社に事前に説明し、理解を得る。
測定と調整: 防音工事後、騒音測定を行い、必要に応じて追加対策を講じる。
出入り口の管理: 開閉時に音が漏れないよう、二重扉や防音カーテンを活用する。
5. コストとスケジュール管理
防音工事は通常の内装工事より費用がかかるため、予算計画を明確にする。
設計段階で防音計画をしっかり立てないと、追加工事でコストが膨らむ可能性がある。
防音施工には時間がかかるため、スケジュールに余裕を持って計画する。
6. プロの業者に相談する
防音専門の施工業者に相談し、物件ごとの最適な防音対策を提案してもらう。
音響設計の専門家に依頼すると、より効果的な防音・音響調整が可能。
ライブハウスやスナックの開業においては、後からトラブルにならないように計画段階で徹底した防音対策を行うことが重要です。 -
匿名さん 2023-12-13 10:08:15.0投稿
流儀
ライブハウスやスナックなど大きな音の出る施設を計画する場合、近隣への防音対策は避けては通れません。
「防音」を考える時には大きく「遮音」と「吸音」について考えることが大切です。
まず、「遮音」というのは音の通り道に障害となるものを配置し、音を遮って防音するということです。こちらは壁や天井のボード下に遮音シートを張ることで音を外に出しにくくすることができます。ただしこの遮音のみですと、室の中で音の反射や回折(回り込んで伝わっていくこと)が起こるために十分な防音対策とはなりません。
次に「吸音」というのは音を吸収して防音するということです。吸音材には有孔ボードやクッション材のようなものがあります。イメージしやすい例としては、音楽室の内装です。音楽室の壁や天井には有孔ボードが使われていることが多く、無数の穴が空いているのを見た覚えはないでしょうか?この無数の穴が音を吸収してくれることで音楽室は音の反響が起こりにくくしっかりと聞き取れるような作りになっているのです。
このように遮音と吸音の特性を活かして、音を遮って、吸収することで十分な防音対策ができます。
注意点としましては、せっかく防音対策をしても換気のダクトなどの空洞から外に音が出てしまうということも考えられますので、その他設備計画とも結びつけた計画が非常に大事かと思います。
遮音と吸音のバランスはどのような用途の室を計画するかや室の形状によっても異なりますので、計画される際は専門業者にご相談されることをお勧めします。 -
流儀
実績のある設計や防音専門の施工業者に相談する事をお勧め致します。
どういう建物内でどのような事を行うのかによっても施工方法や金額感も大きく変わります。
また、火(吸排気)を使用する店舗での防音とカラオケなどの空間だけの施工では設備工事の内容も変わり、難易度が増してきます。
その辺りも経験のある設計や業者様に相談をされた方がいいかと思います。
ご参考になればと思います。
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