ケーキ屋を開業する際、立地や出店場所・物件選びで重視すべきポイントはありますか？

ケーキ屋を開業する際は、まずターゲット層を明確にし、その動線上にあるかどうかを基準に立地を判断することが重要です。単に人通りの多さではなく「買ってもらいやすい層が通る場所かどうか」がポイントで、
住宅街や学校近くであればファミリー層向け、オフィス街であればギフト需要など販売戦略と連動した立地選定が効果的です。
また、ケーキ屋はオーブンや冷蔵庫、ショーケースなど電気容量の大きな機器を使用するため、物件選定時には三相200Vへの対応や給排水設備、厨房熱対策としての換気計画などインフラ条件を必ず確認する必要があります。
さらに、ケーキ屋は味だけでなく世界観やブランド体験が重視される業態のため、外観デザインやファサードの視認性、周辺環境との調和性も重要です。

駅前立地、商業施設テナント出店、郊外型などそこの立地環境によって変わってくるとは思います。
１ー駅前立地の場合は、視認性が重要かと
２ー商業施設などは、ケーキ屋さんはハレの商品なので、ちょっと高級感あふれるデザインが必要かと
３ー郊外型はやはりキッチリ駐車場があり、高級感とワクワク感などケーキの臨場感とギフト対応の商品が豊富・・・などが満たされていれば
少し郊外でも大丈夫だと思います。

ケーキは幸せな時に食べる商品ですので
美味しさはもちろん、見た目も美しく、パッケージもおしゃれ感や高級感エレガントさなどなど
宝石を思わせる商品ブランドイメージが構築されていれば
立地はそんなに関係ないように思います。

好立地であれば良いに越した事はないのですが！
ケーキ屋としての見た目・デザインのブランディング絶対です！！！


エムアンドアソシエイツ　　　　　ちばまさゆき

【立地について】
お店のコンセプトや価格帯に合わせて選択するのが良いとされています。
例えば、手頃なケーキなら住宅街、高級志向なら富裕層エリア、というふうに選ぶのが良いでしょう。
ターゲット層により、かけるべきイニシャルコストも変わってきますので、立地は重要な要件のひとつ
と言ってよいでしょう。



【物件選びについて】
製造に十分な厨房スペースがあるか、電力・空調・水回りなどの設備が整っているかどうか、敷設能力があるかどうかなどは最低でも確認すべきでしょう。
イートインがある場合は客席の配置や導線もとても重要になります。

また、駅からの距離やバスの利便性に加え、車利用者向けには駐車場の有無も確認するべきでしょう。

1. ターゲット層とのマッチング

住宅地近く：ファミリー層や主婦層が多いエリアはリピート需要が見込める。

オフィス街：ランチ後のスイーツ需要や手土産需要が期待できる。

観光地・繁華街：新規客が多いが、家賃も高め。リピーターより「話題性」重視の戦略が必要。

2. 人通り・動線

駅からの導線や商店街の流れに沿っているか。

夕方や休日など「ピーク時間帯」にどれくらい人が通るかを実地調査する。

視認性（通りから看板やショーケースが見えるか）が重要。

3. 競合状況

半径500m〜1km以内に既存のケーキ屋・スイーツ店がどの程度あるか。

競合店との差別化（価格帯・デザイン・品揃え）が可能かどうか。

4. 物件の条件

坪数・厨房スペース：ケーキ屋は製造＋販売の両方が必要。最低でも10〜15坪以上が望ましい。

給排水・電気容量：オーブン・冷蔵庫・ショーケースなどの機器が多いため、電力容量を確認。

間口の広さ：ショーケースを配置して外から見えやすい設計ができるか。

5. 家賃と収益バランス

売上に対して「家賃は10％以内」が目安。

一等地で人通りが多くても、家賃負担が大きいと利益を圧迫する。

6. 周辺環境

駐車場や駐輪場の有無（郊外型の場合は特に重要）。

近隣に学校・病院・企業・住宅地など、固定客が発生する施設があるか。

7. 将来性

開発予定地や新駅など、今後人口が増えるエリアかどうか。

賃貸契約の条件（更新料・定期借家契約かどうか）も確認。

ケーキ屋は「目的買い（ギフト・手土産・自家消費）」と「衝動買い（ついで買い）」の両軸で成り立つため、立地選定は直接的に集客に影響します。
そのため、立地の前にまずどちらを主軸にするかを決めてから物件を絞り込むと良いと思います。
•目的買い型：駅前・乗換動線・幹線道路沿いが有利です。短時間駐車や一時停車のしやすさも考慮するとより良いです。
•ついで買い型：スーパー、ドラッグストア、商店街などの生活導線上が適しています。住宅地入口や学区・病院近接も好相性です。
•観光・ハレ日需要：観光回遊動線上にあり、SNSで映える外観・ファサードがあることが望ましいです。行列待機スペースと近隣への配慮も併せて検討する必要があります。