1. トップ
  2. デザイナーの流儀
  3. 時間帯によって違う業態の飲食店を運営しよ・・・
デザイナーの流儀 〜店舗デザインのプロに聞きました〜

問い

飲食店舗向けFAQ

last update:2025/5/9

時間帯によって違う業態の飲食店を運営しようと考えています。どのような点に注意して設計を考えればよいでしょうか?

同一店舗で違う業態を運営する場合、店内の機器配置に注意する必要があります。
内装設計やレイアウトを考えるうえでどのような点に注意すべきかを店舗デザイナーに回答していただきました。

  • 寺島 彰吾 2025/5/9投稿

    流儀

    【1. 動線設計の工夫】
    厨房の汎用性:複数業態のメニューに対応できる調理スペースを確保(例:揚げ物や炭火焼きが夜だけなら排煙設備を強化)。

    客導線の明確化:昼と夜で客層が変わる場合、レジ位置や入店の導線が混乱しないようにします。

    スタッフ動線:仕込みや掃除の時間が重ならないよう、裏動線やストック動線も考慮。

    【2. 照明・内装の切り替え】
    調光対応の照明:昼は明るくナチュラル、夜は落ち着いた雰囲気に調整できる照明設計。

    内装の中立性:どちらの業態にも合う内装テイスト(例:木目やモノトーン基調)をベースに、装飾やPOPで業態を演出。

    可変要素の活用:タペストリー、アート、サインボードなどで簡単に雰囲気を変えられる仕組み。

    【3. 設備・レイアウトの柔軟性】
    家具配置:可動式のテーブル・椅子を使い、昼夜でレイアウトを変えられるようにする。

    収納の工夫:昼用・夜用の備品をスマートに収納できるスペースを確保(例:グラス類、酒瓶、メニュー等)。

    音響・香り:BGMやアロマで空間演出を切り替えると、時間帯ごとの雰囲気が明確に変わりやすくなります。

    【4. サイン・外観】
    店頭サインの切り替え:時間帯で異なるブランド名やロゴを使用する場合、LEDやスライド式看板で切り替えが可能な設計。

    営業時間の明示:通行客に混乱を与えないよう、営業時間や業態の変化を明示。

    【5. 法令・保健所対応】
    業態変更の届出:メニュー内容によっては、別の営業許可(例:喫茶営業と深夜酒類提供飲食店)が必要な場合があります。

    騒音・匂い対策:夜のバー営業により騒音や匂いが発生する場合、遮音や脱臭設備に配慮。

    時間帯ごとにしっかり収益を上げるには、**「使い分け」ではなく「一貫性のあるブランド演出」**も鍵になります(例:共通のロゴやストーリー性のある業態名など)。

  • 荒井 マモル (インテリアプランナー・開業アドバイザー) 2022/5/11投稿

    流儀

    時間帯によって違う業態の飲食店の運営をご検討との事で、お店をつくってしまうと厨房設備や内装は変えられないと思うのが現実的ですので、その事を踏まえて考慮しますと一例として昼はカフェ、夜はバーといった形態はよく目にすると思いますので◎と思います。 その際には昼夜双方で事前に必要不可欠な厨房器具の選定が欠かせません。 

    その他の業態を検討される場合でも心臓部である厨房機器(厨房設備)をよく吟味して検討される事をお勧め致します。

    内装などは遜色ない程度でもお客様はそこまで気にしない方が大半です。ただし照明計画は調光器を採用して昼の照明は明るくして夜の照明は調光を絞って暗めにし、雰囲気をグッと上げていくとそれだけでお店の印象が変わりますのでそういった事もおすすめです。



    ご参考になれば幸いです。

  • 匿名さん 2022/1/20投稿

    流儀

    以前弊社で設計しましたイタリアンバルで平日のお昼に別業態の飲食をオーナーさんが考えておられました。
    しかしそういった設えをしていなかったこともあり、スペースの問題やにおいに対する換気の問題などで、選択できる業態が少なく、経営上難しいと断念されました。
    ですので、ストックスペースやどういった業態をされるのかを想定して店舗つくりすることで問題がクリアになると思います。
    ご参考までに。

  • 吉田 昌弘 (デザイン) 2021/11/1投稿

    流儀

    時間帯の変更で壁や床の仕上げ材は変更出来ませんが、照明計画で全く異なる印象をもつ空間にすることは可能ですので、デザイナーさんに希望のイメージを相談されると良いかと思います。

  • 匿名さん 2021/1/14投稿

    流儀

    お店の内装と厨房は変えられないので、業態が違うことをプラスに変えられるようなコンセプトを考えると良いと思います。一つのコンセプトを立て、内装と厨房計画を考えるという事です。カフェと居酒屋と言われるとなかなかイメージがつきませんが、コンセプトがしっかりとしていれば考える余地があります。

  • 匿名さん 2020/12/10投稿

    流儀

    飲食業許可に限定し営業できる業種であるか、風営法に抵触する業種であるかにより条件が異なります。

  • 匿名さん 2019/6/10投稿

    流儀

    五十嵐です。
    たとえば昼はランチなどで近場のサラリーマンやOLの憩いの場、夜はしっとり大人なバーのような場合は70%30%の比率で夜に合わせて設計した方が良いかと考えます。お酒を飲むお客様が相手ですので動線は広めに、トイレは清掃しやすいような設計にした方が良いです。
    そして昼に来られるお客様も考慮し、過ごしやすい様に店内の雰囲気を少し明るくします。
    調光などで昼と夜とのギャップを生むと集客が見込めると思います。

  • 合田吉裕 (デザイン・設計・プランニング) 2019/6/10投稿

    流儀

    11時から17時までカフェ、17時から25時までバータイム。
    一般的な二毛作ですが最もローコストな方法は照明による演出ではないでしょうか。
    かなりのメリハリが必要になりますが昼間は天井から直接の光。
    夜は間接照明のみの演出。
    あくまでも業種によりますが、予算があるならば建具や、壁面を動かすようなカラクリ的な装飾も良いかもしれません。

    ただし今の時代、昼間行く店に夜も行くか?
    と客側の視点に立てば立つほどゲストに仕掛けがバレないような巧妙な造作が必要かもしれないですね。

  • 平舘祐希 (空間設計デザイナー) 2019/6/5投稿

    流儀

    昼はカフェ・夜はバーの様なお店がこの様な場合は多いですよね◎
    単純には看板を取り換えられる・または付け替えられる様にすることや、
    照明効果を絞れる。または夜しか付けないスイッチなど、
    印象を変える事は重要ですね◎
    組数やテーブルのサイズを変えられるように作り、
    ランチは回転率
    ディナーは滞在率を意識して創る事もあります。
    業態はもちろん、そのお店の地域に合わせて、事業計画上一番メリットがあるお店創りがポイントですね◎

自分に合ったデザイン会社が見つかる!

お店のイメージを登録するだけで、平均7社から提案が受けられます。