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デザイナーの流儀 〜店舗デザインのプロに聞きました〜

問い

サービス店舗・施設向けFAQ

last update:2025-03-17 13:55:56.0

整形外科クリニックの出店を予定しており、ユニバーサルデザインを取り入れた内装にしたいです。実際に取り入れた例や見逃しやすいポイントを教えてください。

社会の急激な高齢化を背景に、ユニバーサルデザインの重要性はますます大きくなっています。
今回はユニバーサルデザインを取り入れた例や見逃しやすいポイントについてご回答いただきました。

  • 寺島 彰吾 2025-03-17 13:55:56.0投稿

    流儀

    整形外科クリニックの出店に際し、ユニバーサルデザインを取り入れることで、患者さんの安心・快適な利用を実現できます。具体的な導入例や、見逃しやすいポイントについて解説します。

    ユニバーサルデザインの導入例
    入口・動線設計

    スロープの設置:車いすや杖を使用する患者がスムーズに出入りできるようにする。
    自動ドアの採用:ドアの開閉をスムーズにし、転倒リスクを減らす。
    床材の工夫:滑りにくく、段差のないバリアフリー設計を採用。
    待合室

    多様な座席配置:車いすスペースの確保や、肘掛け付き・背もたれがしっかりした椅子を設置。
    明るく落ち着いた色合いの内装:視認性を高め、心理的負担を軽減。
    音声案内・視覚サイン:視覚・聴覚障害の方のための電子案内板や音声案内システムを導入。
    診察室・リハビリ室

    広めの診察スペース:車いすの回転や介助者の動きを考慮したレイアウト。
    高さ調整可能な診察台:乗り降りの負担を軽減。
    手すりの設置:ベッド周りやリハビリ機器付近に適切に配置。
    トイレ・更衣室

    バリアフリートイレの設置:車いす対応の広さと手すりを完備。
    引き戸の採用:開閉しやすく、スペースを有効活用。
    緊急呼び出しボタン:トイレや更衣室内に設置し、緊急時の対応を可能に。
    見逃しやすいポイント
    ✅ カウンターの高さ
     車いす利用者にも対応できる高さ(一般的には70~75cm)に調整。部分的に低くするのも有効。

    ✅ 照明の工夫
     高齢者や視力が弱い方のために、均一な明るさで影を作りにくい照明を採用。眩しさを抑える調光機能も有効。

    ✅ 音環境の配慮
     聴覚障害者向けに筆談ボードを設置し、音声案内を補助するデジタルサイネージの活用。

    ✅ 避難経路のバリアフリー化
     非常時の安全確保のために、車いすでも避難できるスロープや、点字案内を設置。

    ✅ スタッフ動線と患者動線の分離
     スタッフと患者の動線が交差しないように設計し、ストレスのないスムーズな移動を可能に。

    まとめ
    整形外科クリニックでは、高齢者・障がい者・車いす利用者など、多様な患者層が訪れるため、ユニバーサルデザインの導入が重要です。
    特に、動線の確保・適切な高さ設定・視認性と安全性の向上がポイントになります。
    具体的な設計を進める際は、**患者の視点に立って試し歩き(ユーザーテスト)**を実施すると、より実用的な改善が可能です。

    設計の詳細については、ご要望に応じてレイアウトや設備の提案も可能ですので、お気軽にご相談ください。

  • 匿名さん 2024-01-19 15:06:12.0投稿

    流儀

    整形外科クリニックの設計において、患者さんが快適かつ円滑に受診するにあたりユニバーサルデザインは重要な要素となります。
    エントランス、トイレでは段差ない空間を確保し、車いすやベビーカーでもアクセスしやすいようバリアフリーな設計を心がけます。自動ドアや幅の広い出入口を導入すれば、利便性を向上させることが可能です。
    また、サインや案内板はわかりやすい言葉やフォント、記号を使用し、患者さんが迷わないような配慮があるとよいでしょう。

    安全性を確保する観点から、特に高齢者や歩行が難しい方に対しては床の滑り止め加工などを施すことも考えられます。
    待合室のレイアウトでは、様々な身体の状態に対応し快適に利用できる座席の配置を検討します。立ち上がりやすさを考慮して、座面の高さをやや高めに設定することもあります。

    クリニックのニーズに合わせ、より使い勝手の良いデザインをご提案いたします。

  • 荒井 マモル (インテリアプランナー・開業アドバイザー) 2022-05-12 10:00:40.0投稿

    流儀

    整形外科クリニックのご出店に際してユニバーサルデザインを取り入れたいとの事で、ユニバーサルデザインを簡単に言い換えますと、「不特定多数のあらゆる方に使いやすくするデザイン」ですね。 一般に想像しやすいところで申し上げますと、バリアフリーで段差のない事や、車椅子の方などが不自由なくその空間を活用できる事、また色分けなどで直感的に理解して自分の行き先などがわかり易くする事などがあります。

    それには設計上で最低限この寸法は確保してくださいと言う条例など各自治体によって差があります。特に通路幅確保やトイレで言えば車椅子が入る為に開戸ではなく引戸を設置したり手摺を設置したりありますので、空間的にもそれなりの広さの物件を検討する事が必要となっていきます。

    地域ごとに条例が異なりますので、その地域と医院設計に詳しい設計士の方に相談されて進められる事をお勧め致します。



    ご参考になれば幸いです。

  • 吉田 昌弘 (デザイン) 2022-02-10 19:19:09.0投稿

    流儀

    福祉のまちづくり条例や地域による法令などさまざまなものがありますが、それ以上に、来て頂くお客様を具体的にイメージして動線計画をたてることが重要です。設計士とキャッチボールしながら進めることをおすすめします。

  • 匿名さん 2022-01-25 09:54:42.0投稿

    流儀

    設備の点で申し上げると、デザインサインや多機能トイレ、自動ドアなどが考えられます。ポイントは視る触る鳴るがどなたでも分かりやすく負担がないことです。

  • 匿名さん 2021-12-17 10:29:05.0投稿

    流儀

    こんにちわ。整形外科を設計したことがございませんので、参考になるかどうかは分かりませんが、視覚的な部分のユニバーサルデザインが意外と見落としがちになるのかなと思います。段差の解消や手すりの設置、ドアのサイズなど動線、使い勝手のデザインは計画しますが、ついつい案内のことやサインの位置などそういったところも是非検討されると良いかと思います。

  • 匿名さん 2021-10-28 16:50:13.0投稿

    流儀

    クリニックを建築から設計する場合とビルインでの開院でも条件は異なります。
    また、地域によっても様々な条例があるので、事前に調べることが必要です。
    その上で、ユニバーサルデザインと一括りにせず、様々な患者さんの多様性を考え、想定してデザインすることが大切です。

  • 川上 泰永 (金属什器設計製作) 2021-10-28 09:34:58.0投稿

    流儀

    ユニバーサルデザインの定義は
    『すべての人に使いやすいようにデザインする』
    公平性とは「身体的、心理的に使う人を選ぶことなく、誰でも公平に操作できること」です。

    弊社では「自動ドア」や「手すり付きの階段」「多機能トイレ」などを施工しています

    クリニックですとスペースは取られてしまいますが多機能トイレは患者様に喜ばれると思います

  • 匿名さん 2021-10-14 10:38:36.0投稿

    流儀

    多様性のあるユーザーの行動をイメージすることがも何より大切です。
    歩行者と車椅子利用者では目線の高さも違いますから、
    見え方や操作位置の違いも生まれてきます。
    それぞれのユーザー目線に立ち、条例を満たすだけの設備を付加
    するだけではなく、ある意味その場所にしか出来ないデザインを
    総合的に検討されることを勧めします。

  • 馬場 俊輔 (デザイン) 2021-10-07 16:31:56.0投稿

    流儀

    クリニックを担当しています馬場と申します。
    ユニバーサルデザイン関係で見逃して後で慌てるのは、福祉のまちづくり条例ですかね。クリニックを設計するまではあまり意識してこなかった法律ですが、クリニックの大きさによっては、あとから対処出来ない内容にも成りかねません。特にトイレと引き戸の有効は、要注意です。

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